第十六話 イタリカの戦い2
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に思っている……ねえ」
「全然、頼りになるとも思えないけど」
それを聞いたアニエスと宮本は、このような任務ならば自分の隊長でもある島田は頼りになるとは思っているが、普段が普段なだけにとても頼れる兄貴分とは思えなかった。何しろ普段は自分の趣味を優先する傾向が強く、この前など伊丹と一緒に自衛隊とアカツキ帝国軍の交流会だといって、伊丹が好きなアニメである『めい☆コン』のOPを同じ趣味を持っている自衛官達と合唱しているのを目撃しているからだ。
そんな感じに話し合っていた時に無線でアルヌス野戦基地より援軍を送る事は許可は出たが、送ってくる援軍の規模と部隊を聞いて島田は驚く。
「え、それは本当ですか?は、はあ……わかりました」
とりあえず援軍が来てくれるのは嬉しかったが、援軍に来る部隊を聞いて伊丹も島田と同じように驚いた。
「いや、第四戦闘団が援軍に来てくれるのは嬉しいけど」
第四戦闘団とは、特地に派遣された健軍一等陸佐率いるヘリコプター部隊を中心に編成された空中機動部隊である。
「こっちは空軍の第23航空団と陸軍は10式だけで構成された第3空挺装甲歩兵中隊も派遣されるからな」
「オーバーキルじゃないですか」
空軍で使用されている烈風が8機、流星が12機と10式戦術装甲歩行機が12機と共に、アルヌス駐屯地で編成された第四戦闘団と一緒に援軍にくるというのだ。伊丹のいった通りにオーバーキル過ぎると島田は思っていた。
伊丹に関しては、日本の咽るロボットアニメに出てくる兵器が盗賊相手にする光景が、自分の携帯の着信音にしているあのテーマが流れて蹂躙する光景が浮かんだ。
「盗賊達は蹂躙されるだろうな」
島田は、そう呟くのだった。若干ではあるが、イタリカに攻めてくる盗賊達に同情するのであった。
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