6話『復讐者とグレモリー眷属<特訓>』
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にいることにした。
だが、コカビエルの詳細な情報は全て知っているものばかりだった。
時間の無駄だったか。
そう思っていると、次は金髪の女の悪魔が中心となって話し始めた。
内容は悪魔の弱点についてだった。
その内容も知っているものばかりだったが、気になったのは聖水の作り方。
金髪の女………確か、アルジェントだったような。
「アルジェント。俺にその聖水とやらの作り方を教えろ」
「へ?あ、はい。構いませんよ」
「意外ね。夜鞠君が私達に頼み事をするなんて」
グレモリーがそんなことを言っているが、俺だって悪魔に頼み事なんてゴメンだ。
だが、いつかあの悪魔に遭遇すれば少しでも有利になり得る手が欲しい。
「悪魔を手っ取り早く殺せる手が欲しいだけだ」
俺はそう言って、二日目はアルジェントに作り方を教わっていた。
〜最終日〜
俺はグレモリーに呼ばれ、一階のリビングに一人で渋々向かっていた。
因みに、夕麻とミッテルトには、五日目にある物を探させるために先に帰らせた。
「………グレモリー、用があるならさっさと済ませろ」
「あら、私は貴方にお客さんが来ているから呼んだだけよ」
「………俺に客だと?」
グレモリーにそう言われ、部屋をよく見るとソファーにある人物が座っていた。
「生徒会長が俺になんの用だ?」
「生徒会宛に貴方の荷物が届いたので、こちらまで持ってきたのですが」
そう言った生徒会長の隣には、長方形の木箱が置かれていた。
「………なるほど、こいつがそうか。確かに受け取った。用がそれだけなら、帰っていいぞ」
「なっ!?夜鞠君、何故貴方の荷物が生徒会宛で届くのか、聞いてもいいですか?」
「………仕返しってことにしとく」
俺はそう言って木箱を手に取る。
「………グレモリー。俺も帰らせてもらう。ここにいる理由も元から無かったが、これで用も無くなった」
「ちょっと、待ちなさい!夜鞠君!」
俺はグレモリーを無視して部屋から出ていく。
そして、自室に戻り荷物をまとめて出ていく。
木箱だけはカバンに入らなかったので手持ちだが、山を下りるのに邪魔にはならない。
そんなこんなで強制的に始まった、山での特訓とやらは終わった。
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