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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜アリサの告白〜前篇
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苦茶不味いわね……」

そしてリィンから離れた後よろよろと起き上がったアリサは下着や寝間着を着た。

「―――覗き見は元から覚悟していたけどいい加減結界を解いてくれるかしら?―――ベルフェゴール。」

「うふふ、よく私が結界を展開した事がわかったわね?」

アリサが気絶しているリィンを見つめて問いかけるとベルフェゴールがアリサの目の前に現れた。



「――エリゼ達から全部聞いているわよ。声が漏れないようにする為や邪魔者が入らないようにする為にいつもリィンと身体を重ねる時はベルフェゴールが結界を展開しているって。」

「そう。―――はい、今解いてあげたわよ。」

「ありがと。………これで私もエリゼや貴女達と同じ土俵に上がったんだからこれ以上貴女達にリィンを独占させないわよ?」

アリサは不敵な笑みを浮かべてベルフェゴールを見つめたが

「うふふ、ご主人様に夜這いしたい時はいつでもしてもいいわよ。その時は私が結界を展開してあげるから♪ああそうそう、良い事を教えてあげるわ。」

「良い事?」

ベルフェゴールの言葉が気になり、不思議そうな表情で首を傾げた。



「ノルドの集落でご主人様が眠っている間にキスをしたようだけど……多分、あれがご主人様のファーストキスだと思うわよ?ご主人様にキスをしたエリゼ達の反応を見る限り、あの娘達もご主人様とキスはしていないようだし。」

「え……ど、どういう事!?私がリィンにキスをする前に貴女やリザイラがリィンと性魔術をしていたからキスなんてとっくにしていたんじゃ……」

「童貞とファーストキスは別物よ。私は恋する乙女の味方だから、ファーストキスくらいは残してあげたのよ♪ちなみにリザイラも契約の時にキスはしなかったわよ。ま、貴女がキスをしたのを見た後は性魔術の時にキスも一杯してあげたけどね♪」

「そ、そう……じゃあ私もリィンの”初めて”の相手になれたんだ……しかもキスの…………でも、どうしてそんな事を教えてくれたの?」

ベルフェゴールの説明を聞いて嬉し涙を一筋流して自分の唇をなぞったアリサは再び首を傾げて尋ね

「うふふ、言ったでしょ?私は純情可憐な恋する乙女の味方だって♪それじゃあ、お休み♪」

ベルフェゴールはアリサにウインクをした後リィンの身体に戻った。

「……まさかベルフェゴールに感謝する時が来るなんてね…………―――お休みなさい、リィン。ん……」

アリサは苦笑した後リィンの唇に軽い口付けをした後部屋を出た………………
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