第106話
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」
「どうも、ご無沙汰してます。まさかジンさんがリベールに来てるなんてね。あなたがエステルに付いているって聞いたからあんまり心配してなかったわ。」
「はは、そりゃさすがに買いかぶりすぎってもんだぜ。しかしお前さん……ずいぶん色っぽくなったなぁ。正直、見違えたぞ。」
「あ、あら、そうかしら?」
ジンの賛辞にシェラザードは照れた。
「むむむ。そこはかとなくジェラシー。ボクのことを散々もてあそんでおいてゴミのように捨てるのねっ!」
「ああ、オリビエ。アイナが会いたがってたわよ。また一緒に呑もうだってさ。」
「ごめんなさい。ボクが悪うございました。」
シェラザードとジンの会話にいつもの調子で入ろうとしたオリビエだったが、シェラザードの言葉を聞き、表情を青褪めさせて謝った。
「それであなたがミントちゃん………でいいのかしら?」
そしてシェラザードはミントに気付いて、尋ねた。
「うん!お姉さんは誰?」
「あたしはシェラザードって言ってね。エステル達の姉代わりよ。シェラお姉さんって呼んでくれると嬉しいわ♪」
「はーい!よろしくね、シェラお姉さん!」
「あら。話には聞いていたけど素直で可愛い娘ね。エステルの娘とは思えないくらい、可愛い娘じゃない。」
「ちょっと、シェラ姉!それ、どういう意味!?」
シェラザードの言葉に反応したエステルはシェラザードを睨んだ。
「フフ………あんたに娘ができたって聞いたから、どんな娘かと思ったけどまさかこんな素直で可愛い娘があんたの娘になるとは思わなくてね。」
「まったくもう……。」
笑っているシェラザードを見て、エステルは溜息を吐いた。
「でもシェラさん。よく王都に来れましたね。王国軍に関所が封鎖されてませんでしたか?」
「ええ、だからヴァレリア湖をボートを使って移動したわ。で、王都の波止場に上陸したわけ。」
「なるほど、考えましたね……」
「でも、どうしてまたスチャラカ演奏家と一緒なの?」
「王都のギルドでばったり出くわしちゃってね。スッポンみたいに離れないから仕方なく連れてきたのよ……」
オリビエが同行して来た理由をシェラザードは呆れの表情で溜息を吐きながら説明した。
「ハッハッハッ。こんな面白そうなことをボクが放っておくわけないだろう。ところで、そちらのお嬢さんが……」
シェラザードの呆れと溜息を見ても、オリビエは気にせずいつもの調子で笑った後、クロ―ゼを見た。
「あ、紹介するわね。女王様のお孫さんにあたるクローディア姫殿下よ。あたしとヨシュアの友達なの。」
「初めまして、お2人とも。助けに来てくださって本
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