第106話
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頼で救出に来たことを説明した。
「そうだったんですか……。エステルさん、ヨシュアさん、ミントちゃん。それにジンさんと仰いましたね。助けに来てくださって本当にありがとうございました。」
「あはは、気にしないでよ。捕まってたのがクローゼだと知っていたら頼まれなくても助けに来たし。」
「そうだよ!お姫様とか関係ないよ!」
「エステルさん、ミントちゃん……」
エステルとミントの言葉を聞いたクロ―ゼは2人を見つめた。
「確かにその通りだね。それに、僕たちよりも陛下に感謝した方がいいと思う。自分の身をかえりみずに君の救出を依頼したんだから。」
「確かに、姫殿下さえ無事ならば大佐の要求を拒否することができる……。死すら覚悟されているかもしれませんな。」
「はい……。お祖母さまはそういう方です。何とか手を打たないと今度はお祖母さまの身が……」
ヨシュアとジンの言葉にクロ―ゼが頷いた時
「茶番はそのくらいにしてもらおうか……」
なんと特務兵の中隊長が銃をエステル達に向けながら現れ、また部下の特務兵が一人の幼い女の子に銃を突きつけていた。
「お、お姫さまぁ〜……」
女の子は泣きそうな表情でクロ―ゼを見た。
「リアンヌちゃん!?」
見覚えのある女の子を見てクロ―ゼは驚いた。
「な、なんで女の子が!?」
「モルガン将軍のお孫さんです……。ハーケン門に監禁された将軍を動かすために連れてこられたらしくて……」
女の子がなぜ特務兵に人質にされているかわからないエステルにクロ―ゼは説明した。
「女王陛下に対する君と同じということか……」
クロ―ゼの説明を聞いたヨシュアは納得した。
「言っておくが、ただの脅しと思うなよ……。我らが情報部員、理想のためなら鬼にも修羅にもなれる!」
中隊長は鬼気迫るような表情でエステル達を睨んで言った。
「そ、そんなことで威張ってるんじゃないわよ!」
「そうだよ!子供を人質に取るなんて、卑怯だよ!」
中隊長の言葉を聞いたエステルとミントは怒った。
「中隊長、取引をしましょう。その子の代わりに私を人質にしてください。」
クロ―ゼは冷静に自分とリアンヌを交換する事を提案した。
「おっと……。その手には乗りませんぞ。さすがに我々といえど王族を手にかける勇気はない。それと較べると、モルガン将軍の孫娘というのはちょうどよろしい。人質の価値もあるし傷つけても問題なさそうだ。」
「……あなた方は……」
「……さいてー。」
「やれやれ、腐った連中だぜ。」
「うう〜……………!」
中隊長の考えを聞いたクロ―ゼやエス
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