第106話
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さん、お姫様だったの!?」
クロ―ゼがクロ―ディア姫である事にエステルやミントは驚いた。
「ごめんなさい、黙っていて……。本当は、エステルさんたちと王都で再会した時に打ち明けるつもりだったんですけど……。リシャール大佐に捕まってしまって……」
「え、でも、なんで?なんでお姫様が正体隠して普通の学校なんかに……!?そ、それにあたし、クローゼのことをどう呼んだらいいのか……」
「ミントもクロ―ゼさんって呼んだらいけないの?」
「どうかこのままクローゼと呼んでください。クローディア・フォン・アウスレーゼ……。本名の最初と最後を合わせた愛称なんです。」
混乱しているエステルとミントにクロ―ゼは優しく答えた。
「そうだったんだ……。えっと、それじゃあその髪は?」
「あ、これはヘアピースです。さすがに同じ髪型だと、学園生活に支障をきたしそうだったので……」
「まったく迂闊でしたよ……。そのお姿は、写真で拝見していたのに市長邸の事件で会った時にはサッパリ気付きませんでしたからねぇ。」
クロ―ゼの変装が見破れなかった事にナイアルは苦笑しながら言った。
「うふふ、ごめんなさい。デュナン小父様や、ダルモア市長も気付かなかったみたいですし意外と効果はあったみたいですね。」
「そっか、考えてみればあの公爵も親戚なのよね。………あれ?ちょっと待って………学園祭であの公爵が邪魔をした件で、クロ―ディア姫がリウイに謝罪したってユリアさんから聞いたけど、もしかして………」
「はい。劇が終わった後私、すぐに席を外しましたよね?あの時にリウイ皇帝陛下に謝罪したんです。……最も陛下は特に怒っている様子もありませんでしたが……」
「そうだったんだ………ん?もしかしてクロ―ゼ、リフィア達の事を最初から知っていたの??」
クロ―ゼから事情を聞いたエステルはある事に気付き、尋ねた。
「はい。マノリア村でリフィア殿下を紹介してもらった時は本当に驚きました。……実はリウイ皇帝陛下に会いに行った際、リフィア殿下達やツーヤちゃんもその場にいたんです。」
「そうだったの!?」
「えーーー!ツーヤちゃん、クロ―ゼさんがお姫様だって事、知っていたの!?」
「よく考えたらリフィアやプリネはクロ―ゼと面識があっても、おかしくないね。」
クロ―ゼの話をさらに聞いたエステルやミントは驚き、ヨシュアは皇女であるリフィアやプリネがクロ―ゼと面識があっても可笑しくない事に納得した。
「全くもう……リフィア達も知っていたのなら、教えてくれてもよかったのに………まあいいわ。今はそれどころじゃないわね!」
そしてエステル達は今までの経緯を一通り説明して、女王陛下の依
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