第90話
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”アクシスピラー”の攻略を開始したエステル達は時折襲い掛かって来る機械人形達を倒しながら先に進み、上に上がるとエネルギー障壁によって遮られていたので近くの出入り口は開いていたので、そちらに向かった。
〜アクシスピラー第二層・外〜
「あ……!」
「外に出たね……」
外に出たエステル達はしばらく進み、周りを見渡した。
「どうやらかなりの高さまで登ったみたいね……。あれ……?」
周りを見渡したエステルは目の前にある装置に気付いた。
「あれって……何なのかな?」
「ほう……。何かの端末みたいだがずいぶん思わせぶりだねぇ。」
「どうやら調べてみる必要がありそうですね。」
装置を見たエステルは首を傾げ、オリビエは考え込み、クローゼが提案したその時
「いや……それは後回しにしよう。」
「ああ……その前に優先すべき事があるな。」
「まずはそっちから片づけないと、あの端末を安全に調べられないだろうしな。」
何かに気づいたヨシュアとレイス、フレンが警戒の表情でエステル達に警告した。
「え……?」
「フフ。さすがは”漆黒の牙”。気配を断つということは隠れた気配を察するのと同じか。それに”リベールの若獅子”と”不屈”も気付くとは。さすがと言った所か。」
ヨシュア達の警告にエステルが呆けたその時目の前の柱の一本の上に”執行者”――”怪盗紳士”ブルブランが現れた!
「か、仮面男……!」
「ブルブラン……貴方か。」
「ようこそヨシュア……それにエステル・ブライト。そしてまさか、我が姫と好敵手までいるとは……。この怪盗紳士、最高の歓びをもって諸君らを歓迎させていただこう。」
「か、歓迎って……」
「フッ、なかなか芝居がかった登場をしてくれるじゃないか。」
「……どうやら貴方が最初の障害のようですね。。」
「この調子だと階層を上がる事に”執行者”達が待ち構えているっぽいな。」
「間違いなくそうだろう。そして恐らく”執行者”の中で最も手ごわい”剣帝”は屋上で待ち構えているだろうな。」
ブルブランの言葉を聞いてある事を察したエステルが真剣な表情をしている中オリビエは静かな笑みを浮かべ、クローゼは表情を引き締め、フレンの推測にレイスは静かな表情で頷いた。
「フフ……最初にして最後の障害だ。ここにあるのは、”中枢塔”上層に通じるゲートをロックするための端末でね。これが働いている限り諸君は永遠に”環”に辿り着けないだろう。」
「あ、あんですって〜!?」
「……ブルブラン。貴方は、今回の計画のためリベールに来た執行者の中ではもっとも因縁の薄い人物の
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