第88話
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ヨシュアの先導によってエステル達はドルン達が囚われている監禁室に到着した。
〜グロリアス・監禁室〜
「みんな!」
監禁用の牢屋に到着し、エネルギー障壁の先にいるドルン達を見つけ、ドルン達の無事な様子にジョゼットは明るい表情で声をあげてドルン達の目の前まで駆け寄った。
「なっ……!?」
「ジョゼット……それに小僧じゃねえか!」
「お、お嬢!?」
「ど、どうしてここに!?」
ジョゼットやエステル達の登場にキールやドルンを始めとした空賊達は信じられない表情をしていた。
「よ、良かった……みんな無事だったんだね……。今、助けてあげるから待っててよ!」
「た、助けてあげるって……。……おい、ヨシュア!いったいどうなってるんだよ!と言うか、どうしてお前らまでこの浮遊都市に来てやがるんだ!?」
「うん、実は……」
訳がわからない様子のキールにヨシュアは今までの経緯を説明した。
「なるほど……そんな事があったのかよ。」
「あのなぁ、ジョゼット……。俺たちはお前を逃がすために身体を張って捕まったんだぞ?それなのにお前ときたら……」
話を聞いたドルンが納得している中、自分達が身体を張ってまで捕まった事を無駄にしたジョゼットに呆れたキールは溜息を吐いた後真剣な表情でジョゼットに説教をしようとしていた。
「か、勝手なこと言わないでよ!独りぼっちになってまでボクは助かりたくなんかない!兄貴たちと一緒に捕まった方がまだマシだったよ!」
「馬鹿、お前は女だろうが!少しは自分の身の安全を心配しろっての!」
「そ、そんな言い方はズルイよ!だいたいキール兄はいつも都合のいい時だけボクのことを女扱いしてさっ!」
(な、なんか……すっごく仲がいいわねぇ。)
(ふふ……ちょっと羨ましいですね。)
(うふふ、レン達ブライト家程ではないけどね。)
(そこで余計な一言を言うのはやめとけって……)
キールとジョゼットの兄妹喧嘩をエステルとクローゼは微笑ましく見守り、レンの小声を聞いたルークは呆れた表情で指摘した。
「おいおい、こんな所で兄妹ゲンカを始めるんじゃねえよ。ったく2人とも……いつまで経ってもガキのままだな。」
「ドルン兄……」
「で、でもよ……」
「来ちまったものは仕方ねぇ。一緒に脱出するしかねえだろう。それで小僧……どうやって俺たちをここから出す?」
「……そうだね。どうやら、このエネルギー障壁は完全にロックされているみたいだ。プロテクトを外すのは正直、難しいかもしれない。」
「……なるほどな。」
「そ、そんな……」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ