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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第88話
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間から現れ、レンが置いた機械を拾って機械を起動させた。

「No.]V―――”殲滅天使”ユウナよ。”機関部”に向かうわ。No.]V―――”殲滅天使”ユウナよ。第二層に向かうわ。」

小型の機械を起動させると、レンの声が機械から聞こえてきた。

「クク、こんな物まで所持していたとはな……”天使”ではなく、”堕天使”と呼ぶべき狡猾さだな。」

レンが置いた機械が携帯の録音機であり、録音機に”蛇の使徒”や”執行者”しか起動できないエレベーターを起動させる為に”執行者”であるユウナと同じ声を持つレンがエレベーターを起動させる言葉を録音して自分への依頼の成功率を高める為に録音機を置いて行った事を悟った銀は口元に笑みを浮かべて呟いた後、エレベーターに入り、録音機を使って機関部に向かい始めた。


その後セキュリティーカードを手に入れたエステル達がドルン達が捕えられている場所に向かっていると、突然エネルギー障壁が起動して、エステル達の背後を塞いだ。


「な……!?」

「ど、どうなってるの!?」

「クク……やっと捕まえたよ。」

突然の出来事にジョゼットとエステルが驚いたその時、ギルバートがエステル達の進行方向から現れた。

「ギ、ギルバート!?」

「まあ……先輩?」

「ギルバート……特務兵に孤児院の放火を指示したダルモアの元秘書か……」

「うふふ、大した障害ではないわね。」

「……艦内にいたのか。」

ギルバートの登場にエステルとクローゼが驚いている中、ルークは真剣な表情でギルバートを見つめ、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ヨシュアは静かな表情で呟いた。



「やれやれ……艦に侵入した連中がいると聞いてどんな愚か者かと思ったが……やはり君達だったわけか。」

「あれ……ねえコイツ、あんたたちの知り合いなの?」

得意げに語るギルバートの顔を見て、何かに気づいたジョゼットは目を丸くしてエステル達に訊ねた。

「ええ……王立学園のOBですが……」

「学園を襲った時点でOBの資格なんか無いってば。汚職市長の元腰巾着であたしたちが捕まえたんだけど……」

「クーデターの時の混乱で脱走して”結社”に身を投じたらしい。」

「あはは、やっぱりそっか。ボクたちと同じく、レイストン要塞の地下に捕まっていた市長秘書だよね?『僕は無罪だ!』とか言って泣き喚いていたからよく覚えてるよ。」

エステルとヨシュアの話を聞いてギルバートの事を完全に思い出したジョゼットは口元に笑みを浮かべてギルバートを見つめた。



「なっ……!?」

「まあ……」

「幾らなんでもヘタレ過ぎだろ……」

「え、えーっと……。まあ、そんな
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