第88話
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チェックを受けてください。」
レンがエレベーターを操作する装置に近づくと装置から機械的な声が聞こえてきた。
「No.]V―――”殲滅天使”ユウナよ。”機関部”に向かうわ。」
「――――認証しました。」
「へ……」
レンの声を聞いて反応した機械的な声を聞いたエステルが呆けたその時エレベーターは起動して下に降りた。
「うふふ、上手くいって何よりね♪」
「ど、どうなっているの!?このエレベーターは”執行者”って連中の声にしか反応しないそうなのに、どうしてその娘の声に反応して動いたの……!?」
仲間達と共にエレベーターから出たジョゼットは信じられない表情でレンを見つめた。
「……恐らくだけど”執行者”であるユウナの声紋パターンとレンの声紋パターンが一致したから起動したんだと思う。」
「え……でも先程のヨシュアさんの話では人間の声の周波数は一人一人違うとの事ですが……」
ヨシュアの推測を聞いたクローゼは戸惑いの表情でレンを見つめた。
「あら、忘れたの?レンとユウナは髪の色を除けば全部瓜二つよ。―――勿論声もね。」
「あ………」
「そう言えば二人は双子だったな……だからこそ動いたのか。」
自分の喉元を指さしたレンの指摘にクローゼが呆けている中、ルークは複雑そうな表情でエレベーターを見つめた。
「うふふ、それでどうする?せっかく機関部まで侵入できたんだし、置き土産にエンジンに細工をしてこの船を落とす”仕込み”をすれば、結社全体にダメージを与えられるわよ♪」
そして小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンのとんでもない提案にエステル達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「何でお前はそんな物騒な考えがすぐに思いつけるんだよ……」
「というかゼノさん達や銀さんをあたし達に隠れて合法的に雇った事といい、やっぱりあんた、あのユウナの双子の姉だけあって、手回しの良さや腹黒い事を考えたりする事も似ているわよ。」
「ハハ……今はドルンさん達の救出が先決だし、それにもしこの船を落とせば外に出払っている教授や”執行者”達がアルセイユを占領する為にアルセイユを襲撃する可能性も考えられるからそれはしない方がいいよ。」
ルークは疲れた表情で呟き、エステルはジト目でレンを見つめ、ヨシュアは苦笑しながら指摘し
「それもそうね。じゃあ、さっきの階層に戻りましょう。」
ヨシュアの指摘に納得したレンは再びエステル達と共にエレベーターに入り、装置を起動させて元の場所に戻った後エステル達に気づかれないようにさり気なく小型の機械をエレベーターの出入り口の傍に置いて探索を再開し、エステル達がそのフロアからいなくなると何と”銀”が空
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