第88話
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ドルンの疑問に答えたヨシュアの説明を聞いたキールは真剣な表情をし、目の前にいるドルン達をすぐに助けられない事にジョゼットは悲痛そうな表情をした。
「うーん、力づくでこじ開けられない?爆弾か何かを使っちゃうとか。」
「いや、このエネルギー障壁は普通の爆弾じゃ傷一つつかない。ここは、最新のセキュリティカードをどこかから調達するしかなさそうだ。」
「セキュリティカード?」
「そ、それを使えばこの障壁を消せるの!?」
ヨシュアの説明にエステルが首を傾げている中、ジョゼットは血相を変えて訊ねた。
「たしか、あの端末にカードを通せば障壁が解除されるはずだ。僕が潜入時に入手したものはもう使えなくなっているはずだから、最新のカードが必要だけどね。」
「な、なるほど……」
「それで、最新のカードってどこに置いてあるものなの?」
「前方区画の第二層―――前に君が監禁されていた部屋の周辺に保管されているはずだ。」
「そっか……」
「早速、調べに行った方が良さそうですね。」
ヨシュアの答えを聞いたエステルが頷き、クローゼが提案したその時
「もしくは途中で遭遇した結社の猟兵達を制圧した後猟兵達の持ち物を調べて、その時に運よくセキュリティーカードがあったら、それを奪い取れば手っ取り早くすむわね♪」
レンは小悪魔な笑みを浮かべてとんでもない提案をし、レンの提案を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「この腹黒妹は……」
「やっている事が完全に追い剥ぎじゃねぇか……」
「……まあ、レンの提案も一理あるからもし猟兵達と遭遇して制圧した後、彼らの持ち物を調べておくべきだね。」
「ヨ、ヨシュアさん……」
エステルはジト目でレンを見つめ、ルークは疲れた表情で指摘し、レンのとんでもない提案に同意したヨシュアをクローゼは苦笑しながら見つめた。
「キール兄!ドルン兄!それからみんな!そういう事だからもうちょっとだけ待っててね!すぐにカードを見つけて戻ってくるから!」
「はあ……仕方ねえな。」
「小僧……それに遊撃士の嬢ちゃんたち。その跳ねっ返りが無茶をしないように頼んだぜ。」
「ああ、任せて。」
「ま、ちゃんと手綱を握っとくから安心してて。」
そして自分達を救出する決意が鈍らない様子のジョゼットを見たキールは諦めて溜息を吐き、ドルンの頼みにヨシュアとエステルは頷いた。
「ふ、ふん……。ボクなんかよりも遥かに無鉄砲なクセに良く言うよね。」
「あ、あんですって〜?」
「はいはい、その位で。―――それじゃあ、いったん出口付近にまで戻ろう。前方区画の第2層に行くに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ