第87話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
居住区画を探索していたエステル達は他の建物と比べると明らかに大きい建物を見つけ、その建物の探索を始めた。
〜第35クレイドル市役所〜
建物内にある端末を見つけ、エステル達は端末を調べ、”ゴスペルの再発行申請”という欄を選び、そして試しにクローゼが裏の”四輪の塔”で見つけたデータクリスタルに書かれてあった人物――セレスト・D・アウスレーゼを入力してみた。
「氏名…………………………該当者アリ。生体パターン………………73%合致。申請者本人を『セレスト・D・アウスレーゼ』であると暫定確認しました。”ゴスペル”の再発行を行います。」
端末から機械的な声が出ると、なんと”ゴスペル”が現れた!
「あ……」
「わわっ……!」
「何もないところからいきなり現れやがった……!」
「……どうやら大昔に使われていた本物の”ゴスペル”みたいだね。」
突然現れたゴスペルにクローゼ達が驚いている中、ヨシュアは真剣な表情でゴスペルを見つめていた。
「うん……。”結社”が造ったレプリカと雰囲気が似てるかも。」
「それにしてもまさか、生体パターンが私と似ていたなんて……。さすがに偶然によるものだと思いますけど……」
「えへへ、偶然じゃなくて女神様のお導きだったりしてね。とりあえず、持っていたら何かの役に立つかもしれないし……ありがたく貰っちゃいましょ。」
「うふふ、そうですね。」
その後ゴスペルを手に入れたエステル達は探索を再開し、エレベーターらしき足場に乗って、上昇した。すると”公園区画”の時と同じように周りを見渡せる場所に到着し、そして近くにあった端末を操作して、”レールハイロゥ”を起動させて、”公園区画”と”居住区画”の線路を繋いで”レールハイロゥ”で簡単に行き来できるようにした。
〜第35クレイドル駅〜
「来た……!」
「さてと、これでやっとこの乗物が使えるのよね?」
「今は戻る必要もないし、後でいいだろう。」
「そうね。」
”レールハイロゥ”をいつでも使えるようにした後エステル達は再び端末を操作して、地下道のゲートのロックを解除しようとしたが、”アクシスピラー”の指示により認証が必要になったという警告が出た。
「って、何よそれ……」
「どうやら前のようには行かなくなったみたいだね。」
「しかし、さっきは可能だったのに”アクシスピラー”からの指示によって止められるとは……。おそらく、”結社”の仕業でしょうね。」
端末の文章を読んだエステルが驚いている中、ヨシュアとクローゼは真剣な表情で考え込んでいた。
「そ、そんな……」
「さっきの”ゴスペル
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ