ボス攻略と隠しスキルと恋
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「俺もお前……いや、ユキのことが大好きだ。ちょっとくさいかも知れないが俺の陽だまりのような存在だ。だから……もし良かったら俺と付き合ってくれ。嫌な場合、ハラスメントコードが働いてるからこのまま牢獄に送ってくれても構わない」
そう言うと、ユキは俺に飛びついてからもう一度唇を重ねた。しばらく重ねた後、離してから呟くように言う。
「……牢獄になんか送らないよ。私、好きな人から告白受けたんだもん。むしろ、幸せすぎて死にそう」
「そうか……。俺も幸せだ」
そう言ってユキを抱きしめる。
「でも、今日からは少し会えないな。痛みが引くまで俺は休むから」
「その必要はないよ」
「はっ?」
ユキの言った意味がわからず、変な声を上げる。しかし、すぐにその意味が分かった。自分の右下に結婚申請のウインドウが出ていた。
「ユキ!これはちょっと……早すぎるんじゃないか?」
「付き合うんでしょ。それだったらもう結婚したほうがいいじゃない」
「いや、結婚するんだったらもっとこう……正式な付き合いをしてからの方がいいんじゃないか?」
そう言うと、ユキはくすくすと笑う。
「ゲツガ君って案外純情なトコがあったんだね。てっきり肉食系でがつがつ言っちゃうかと思ったよ」
「ウルセー。……はー、わかったよユキ。実際だったら俺から申請したかったんだけどな」
そう言って、結婚を受託する。するともう一度ユキが唇を重ねてくる。しばらく重ねてから離す。
「じゃあ私たち、これから夫婦になるのかー……。お家はゲツガ君のトコでいいから……私のセムンブルグの家から荷物を持ってきて……。よし、ゲツガ君!!」
「何だ?」
「私、団長に言って攻略をしばらく休ませて貰う!」
「ハァッ!?……それはちょっと駄目なんじゃないか?主に攻略面で……」
「ゲツガ君は私と一緒に居たくないの?」
頬を膨らましながら言ってくる。その姿はとても可愛らしかった。
「一緒に居たいよ。でも、どちらかが参加しないことには……はー、わかったよ。ユキの好きなようにしてくれ」
根負けして、ため息を吐きながら言った。
「じゃあ、明日団長に休み取るから、これからは一緒にいようね」
そう言ってもう一度、唇を重ねあった。
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