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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜雷天の覇者との邂逅〜
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二人はそれぞれ残りの使い魔達を召喚した!



「隊列はあたしとツーヤ、ベルフェゴールが先頭を務めて殿はリザイラとミルモ、メサイアが務めてリィン達はあたし達の真ん中に位置する形で進むわ。―――気を引き締めて進むわよ!」

「はいっ!!」

サラ教官の号令にリィン達は力強く頷いた後、探索を開始した。”亀裂”は一向に見つからず、ついに最奥に到着するとそこにはおびただしい魔物の屍があった。



「足りぬ……この程度の光では、我は充たされぬ……」

声が聞こえた後、魔物達の骸の中から、紫電を纏う荘厳なる天使が現れた!

「ええっ!?て、”天使”!?」

天使を見たアリサは驚き

「第四位の天使―――”主天使(ドミニオン)”ね。」

「どうやら彼がこの”領域”の主のようですね……」

「天使族とは思えない程、とても獰猛でいらっしゃいますね……」

「気を付けて、アリサ……その天使から何かイヤな気配を感じるよ……」

ベルフェゴールは静かに呟き、リザイラとメサイアは天使を警戒し、ミルモはアリサに警告していた。



「―――天使殿。俺達は貴方と敵対するつもりはありません。どうか俺達をこの領域から解放して頂けないでしょうか?」

その時リィンは一歩前に出て天使に問いかけたが

「光……より強き……光を……」

天使はリィンの問いかけに答えず、鋭い眼光でリィン達を捉え、感じるのは敵意だけだった。

「問答無用という訳ね。」

「全然話を聞く気はなさそうだな……」

「ううっ……できれば戦わずに脱出したかったんだけどな……」

天使の様子を見たサラ教官は溜息を吐いた後疲れた表情をしたマキアスやエリオット、仲間達と共に武器を構えた。



「―――どうやら正気を失っているようですね。」

「まあ、魔物達を喰らっているのですから、天使ではなくもはや”魔神”と呼ぶべきかもしれませんね。」

一方天使の様子を見たメサイアとリザイラは静かに呟き

「―――我が名はバルディエル。我は……光さえも喰らう、雷天の覇者……愚か者共よ、我が雷光により、その身を焼くがいい……!」

天使―――バルディエルは名乗った後戦いの構えをし

「―――”Z組”A班、これより目の前の障害を全力で撃破する!」

「おおっ!!」

リィンの号令を合図に仲間達は”はぐれ魔神”―――”雷天の覇者”バルディエルとの戦闘を開始した!
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