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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜雷天の覇者との邂逅〜
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セレーネは戸惑いの表情をし、エリオットは不安そうな表情で周囲を見回し

「……―――ツーヤ、この状況に関して何か知っていないのかしら?」

「い、いえ……こんな事は初めてです……”影の国”に巻き込まれた時と少しだけ状況は似ていますが……」

自分達の中でディル・リフィーナの事情を一番良く知るサラ教官はツーヤに尋ねるのが一番だと判断してツーヤに尋ねたが、ツーヤは戸惑いの表情で答えた。



「―――どうやら”歪み”の中に飲みこまれたようね。」

するとその時ベルフェゴールがリィンの傍に現れて周囲を見回していた。

「ベルフェゴール?何か知っているのか?」

ベルフェゴールの言葉が気になったリィンは真剣な表情で尋ねた。



「ええ。”歪み”とは世界の理から逸脱した、私達の住まう世界とは異なる”領域”よ。多分さっき聞こえた声の主がこの”領域”を支配しているんでしょうね。」

「ええっ!?そ、それってもしかしてリザイラの”領域”の時と同じじゃないの!?」

ベルフェゴールの説明を聞いたアリサは信じられない表情で声を上げ

「―――離れていても、この”領域”の主とやらは相当の力を持っている事があたしでもわかるわ。できれば早急に脱出したい所だけど……その”領域”から脱出するにはどうすればいいのかしら?」

サラ教官は静かな表情で答えた後真剣な表情でベルフェゴールを見つめた。



光よ……強き、光よ…………我が元へ、来るがいい…………



するとその時再び声が聞こえて来た。

「ま、また聞こえてきたぞ!?」

「一体わたくし達に何の御用なんでしょう……?」

声を聞いたマキアスは驚き、セレーネは不安そうな表情をし

「―――この様子だと私達を逃がす気はないようね。そうなるとこの”領域”の主を撃破するか、私達の世界に通じる”亀裂”を見つけるしかなさそうね。」

「”亀裂”……リザイラの領域に通じていた時に見たアレか?」

ベルフェゴールの説明を聞いたリィンは考え込んだ後尋ねた。



「ええ。」

「サ、サラ教官……これからどうすればいいんですか……?」

「…………まず第一目標としてその”亀裂”とやらを探してこの領域からの脱出、なければその主とやらを撃破して脱出するしかないわ。―――リィン、アリサ。あんた達は残りの使い魔達を全員召喚しなさい。この周辺にいる魔獣や魔物ですらも相当な力を持つ気配がするから、今こそあんた達の”切り札”の出番よ。」

エリオットに不安そうな表情で尋ねられたサラ教官は考え込んだ後リィンとアリサを見つめて指示をし

「はい!――――リザイラ!メサイア!!」

「力を貸して―――ミルモ!!」
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