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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜聖獣との契約〜
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ラウクソー”は鳴き声を上げた後光の球体となり、ユーシスの身体に同化した!
「なっ…………!?」
自分の身体の中に入った”聖獣ラウクソー”を見たユーシスは驚き
「ええっ!?」
「今の消え方は……」
「リィンやアリサ、それにプリネが契約している使い魔達がそれぞれの主の元に戻る時に見る光景だな……」
プリネは信じられない表情をし、ガイウスとラウラは考え込み
「って事はユーシス、さっきの馬を使い魔にしたの?」
「お、恐らくそうでしょうね……」
フィーの疑問にエマは戸惑いながら答えた。
「―――アルバレア。試しに呼んでみろ。”聖獣ラウクソー”と。」
「―――――”聖獣ラウクソー”!!」
そしてレーヴェに促されたユーシスが叫ぶと”聖獣ラウクソー”がユーシスの傍に召喚された!
「……お前、この俺と共に行くつもりなのか?」
「ブルルル………………」
ユーシスの問いかけに”聖獣ラウクソー”は静かに頷いた。
「フッ、いいだろう。”聖獣”である事を評してお前に”アルバレア”の名を授ける。今日からお前は”アルバレア号”だ。アルバレア家の次男である俺の誇り高き愛馬としてこの俺が直々に躾けてやる事、光栄に思うがいい。」
「ブルルル…………」
静かな笑みを浮かべたユーシスの言葉に応えるかのように”聖獣ラウクソー”――――アルバレア号はユーシスから目を逸らさずユーシスの目をジッと見つめ
「ア、”アルバレア号”ですか……そちらの”聖獣ラウクソー”は”天使”に分類される聖獣なのですが……」
「安直すぎる名だな。」
「もうちょっとマシな名前は思いつかなかったの?」
聖獣と契約した事に満足しているユーシスの様子を見守っていたプリネは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、レーヴェとフィーは呆れた表情で指摘し
「まあ、馬の身でありながら”四大名門”の一つである”アルバレア”の名を貰う事は確かに光栄だと思うが……」
「アハハ………」
困った表情をしているラウラの言葉を聞いたエマは苦笑し
「よかったな、ユーシス。ノルドの民達が育てて来た数多くの軍馬を見て来たオレも今まで見た事のない名馬だ。」
ガイウスは静かな笑みを浮かべてユーシスを見つめ
「ああ。高貴さを示すかのような穢れのないこの白い毛並に白き翼……そして無駄のない筋肉に加えてこの純白に似合う蒼き鎧。これ程の素晴らしい軍馬は2度とお目にかかるまい。こいつとの出会いの切っ掛けを作って頂いたリウイ陛下には感謝しないとな。」
ユーシスは満足した様子でアルバレア号を見つめた。その後探索を続けていると回収を依頼されていた物品らしき物を見つけた。
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