外伝〜天使の試練と契約〜
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ルには聞こえないよう小声でそれぞれがするべき事を頼んだ。
「……お願いできるかな?」
(フン……我を誰だと思っている?それぐらいの指示、造作もないわ!)
「お任せ下さい!我が弓で貴女を勝利に導きます!」
エステルに頼まれた2人はそれぞれ力強く言った。
「ママ!ミントは何をすればいいの!?」
そして最後にミントは自分は何をすればいいのか、エステルに尋ねた。
「ミントはあたしが声をかけた時、ミントのとっておきの技をニルにお見舞いして!」
「うん!」
エステルの指示を聞いたミントは元気良く頷いた。そして全員、それぞれいつでも動けるような態勢になった。
「(フフ……どうやら作戦会議は終わったようね………)贖罪の光霞!!」
エステル達の行動を詠唱しながら見ていたニルは口元に笑みを浮かべた後、魔術を放った!
(聖なる護りの光よ、我等を守りたまえ!………防護の光陣!!)
ニルの魔術が放たれると同時にパズモは自分に残っている魔力のほとんどをエステル達を守る防護魔術に注ぎ込んだ!そして辺りを響き渡らすような轟音と爆発がエステル達を襲った!!
「エステル!!みんな!!」
爆発と轟音の中に包み込まれたエステル達を見て、ヨシュアは声をあげた後、双剣を構えて走りだそうとしたが
「待て、ヨシュア。」
リフィアがヨシュアの目の前で片手を真横にして、制した。
「どいてくれ、リフィア!」
「やれやれ……普段はどんな時でも冷静な癖にエステルの事になると、冷静さをなくす癖はなくしたほうがいいぞ?少しは落ち着け。」
「多分、まだ勝負は終わってないよ。」
「え……?」
リフィアとエヴリーヌの言葉に驚いたヨシュアは立ち止まり、爆発と轟音に包まれたエステル達を見た。やがて煙が晴れると、そこには無傷のエステル達がいた。
「嘘……!?今のを防ぐなんて、あの守護精霊……かなりの力の持ち主じゃない!」
自分が放った高位の魔術が防がれた事にニルは驚いた。
(クッ………悪いけど、私は休ませてもらうわね………)
「ありがとう、パズモ!ゆっくり休んで!」
そしてパズモはエステルの身体に戻った。
「さ〜て……反撃開始よ!……サエラブ!!」
(ああ!)
エステルの呼びかけに頷いたサエラブは素早い動きでニルとの距離をある程度狭めて、クラフトを放った!
「ウオオオォォォォッ!!」
「キャッ!?」
サエラブのクラフト――拡散咆哮を近くで聞いてしまったニルは吹っ飛ばされると同時に怯んだ。
「行っくわよ〜………!ハァァァァァァッ!!」
(フッ!)
そしてエス
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