第103話
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ニルを見て、驚いた。
「二、ニルさん!?どうしてここに……いえ、この世界に!?」
「やっほ〜、久しぶり。貴女こそ、自分の故郷に帰ったんじゃないの?」
「うう……実は………」
そしてテトリはニルにエステルの使い魔になった経緯や異世界にいる事情を説明した。
「あ、あはは………相変わらず貴女って、苦労しているのね………」
テトリの事情を知ったニルは苦笑いをした。
「うう………他人事だからそんな事が言えるのですよ………でも、今はエステルさんといっしょにいるおかげで毎日が楽しいですから、別にいいんです。」
「よかったね、エステル。テトリと仲がいい証拠じゃないか。」
「さすがママだね!ミントもママみたいになれるよう、がんばらないと!」
「えへへ……そんな風に言われると照れちゃうわね。」
テトリの言葉を聞き、ヨシュアやミントの褒める言葉にエステルは照れた。
「フフ………仲がいいようで何よりだわ。さて…………と。じゃあ、本題に入ろうかしら。」
エステル達のやり取りをニルは微笑んだ後、エステルを見た。
「そうね。………えっと、さっきの話を聞いて、今更聞くのもなんだけど契約してくれるの?」
「ワクワク………」
ニルに見られたエステルは期待した表情でニルを見た。またミントも楽しみにしていた天使が仲間になるかもしれない事に期待の表情をした。
「そうね。貴女なら文句なしで契約してあげてもいいけど、最後にやる事があるわ。」
「?何をするの?」
ニルの言葉にエステルは首を傾げた。
「………ここは狭すぎて駄目ね。郊外に出ましょう。」
「?うん。」
「エステル、今は巡回の兵士がいるから外に出るのは不味いと思うよ?」
「あ、そうね。じゃあ、エヴリーヌに転移魔術をお願いしましょう。」
そしてエステル達はリフィア達の部屋に行き、エヴリーヌに頼んでグランセル郊外の街道に転移した。また、プリネとツーヤは既に寝ていたのでそのままにしてリフィアも着いて来た。
〜キルシェ通り〜
その後エヴリーヌの魔術によって街道に転移したエステル達はニルの先導によって、開けた場所に出た。
「……うん。この辺でいいわね。」
ニルは周囲の開けた風景を見て、一人納得した。
「………いい加減教えてくれない?エヴリーヌ、さっさとホテルに帰って寝たいんだけど…………」
「ごめんね。………リフィア、エステルに貴女の魔力を分けてくれない?」
「ぬ?わかった。」
ニルに話を振られたリフィアは首を傾げた後、エステルに自分の魔力を分け与えた。
「………どうだ、エステル。」
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