第86話
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てたんだけど……。いきなり空に変な物が現れたから近寄って様子を見ようとしたら山猫号の導力が止まっちゃって……」
ヨシュアに尋ねられたジョゼットは状況を思い出しながら答えた。
「それで墜落しちゃったわけね。あれ、そういえば……。……あんたのお兄さんたちはどうしたの?姿が見えないけどどこかに出かけちゃってるとか?」
「…………っ…………。ううう……うぐっ……」
エステルに尋ねられたジョゼットは突然涙を流して泣き始めた。
「わわっ、な、なんなのよ!?」
「ジョゼット……落ち着いて。ゆっくりでいいから事情を話してもらえるかい?」
「ううっ……。ヨシュア……ヨシュアああっ!」
ジョゼットが突然泣き始めた事にエステルが戸惑っている中、ヨシュアは優し気な口調で訊ねると、なんとジョゼットがヨシュアの胸に飛び込んできた。
「………あ………………」
「まあ……」
「うふふ、面白い事になってきたわね♪」
「どこが面白いんだよ……下手したら修羅場に発展するぞ……?」
ジョゼットの突然の行動にクローゼは呆け、ステラは目を丸くし、小悪魔な笑みを浮かべているレンにルークは疲れた表情で指摘してエステルに視線を向けた。
「け、結社の連中に兄貴たちが捕まったんだ!ボクを逃がすためにみんなで囮になって……。ねえヨシュア……。ボク、どうしたらいいの!?」
ジョゼットは周囲の人物達の反応を気にせず、泣きながら自分達の状況を叫んだ。その後エステル達はたちはひとまず無人の家でジョゼットから詳しく話を聞くことにした。
「……ごめん……。驚かせちゃったみたいだね。もう落ち着いたから大丈夫だよ。」
「まったくもう……。色々な意味で驚いたわよ。」
「それでジョゼット……他の人達が捕まった時の状況をもう少し詳しく教えてくれるかな?」
ようやく落ち着いたジョゼットをエステルがジト目で睨んでいる中、ヨシュアはジョゼット達に何があったのかを訊ねた。
「……うん……ボクたち、ここに墜落してから、すぐに”山猫号”の修理を始めたんだ。エンジンは何とか無事だったけど、それ以外の装置は壊れちゃってさ……。修理に使えそうな材料がないかこのあたりを探索してたんだけど……」
「俺達と同じ状況か……」
ジョゼットの話を聞いたルークは静かな表情で呟いた。
「……3日後くらいかな……。足りなかった材料も揃って本格的に修理しようとした矢先にタコみたいな人形兵器が現れてさ……。ボクがそいつを撃った後で紅い飛行艇が飛んで来たんだ……。着陸するなり、例の猟兵たちがわらわら降りてきちゃって……」
「哨戒中の”ヴォーグル”を倒してしまったのか……。多分、
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