第85話
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だろうね。どうやら”結社”の方は着々と準備を進めているようだ。」
「はい……。彼らの手に”輝く環”が渡ったらどのような事になってしまうか……」
オリビエの意見に頷いたクローゼは不安そうな表情をした。
「まあ、どう考えてもロクな事にはならないでしょうね。今までの事から判断する限り。」
「絶対に彼らに渡す訳にはいかないわね。」
「ヘッ……違いねえ。こりゃ、すぐにでも動いた方が良さそうだな。」
「だが、闇雲に動いたらかえって混乱を招く恐れがある。ここはやはり、探索班を組むべきだろうな。」
「確かに……。まずは移動ルートを確保しないと”輝く環”も探しようがないしね。」
「………………………………」
仲間達が話し合っている中、ヨシュアは黙って考え込んでいた。
「どうしたの、ヨシュア?」
「いや……何でもないよ。―――とりあえず、探索班にはバックアップも必要だと思います。アルセイユに戻ってきたらすぐに交替できるようにするのが望ましいかもしれません。」
「そうだな……。早速各自の役割分担を話し合ってみることにしよう。」
その後エステルとヨシュアは最初の探索班にルーク、レン、クローゼ、ステラを選んだ。
「残りの者は待機メンバーとして船体の修理を手伝ってもらいたい。」
「はいっ!」
「……おっと、そうじゃ。ちなみに朗報が1つあってな。どうやら浮遊都市の上では”導力停止現象”は起こらんらしい。アルセイユから離れていても戦術オーブメントが使えるはずじゃ。」
「ほ、ほんと!?」
「ど、どうして分かるの?」
アーツが使えるという朗報を聞いたエステルは驚き、ティータはラッセル博士に尋ねた。
「実は、例の『零力場発生器』が不時着の衝撃で壊れたんじゃが……。それにもかかわらず、艦内の装置を問題なく動かすことができたんじゃ。どうやらケビン神父達の推測がおおよそ当たっていたようじゃな。」
「どういうこと、ケビンさん?」
「”環”は外界に存在する異物を排除しようとする機能を備えている……。つまり、都市の中にいる限り、オーブメントは異物としては認識されんちゅうわけですな?」
「うむ、そういうことじゃ。」
ケビンの推測にラッセル博士は頷いた。
「は〜、良かった。さすがに探索している時にアーツ無しじゃキツそうだし。」
「それでは、艦内にある工房施設も使えそうですか?」
「うむ、そちらも問題ない。更なるオーブメントの改造も可能じゃから立ち寄るがいい。」
「了解!」
「分かりました。」
その後エステル達は仲間達と解散した。
「さてと……。早
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