第五章
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った通りにというのだ。
「最後の女王だ」
「そうですか、それでは」
「最後の女王が死んだ」
チャーチルはあえて己の感情を消して言った。
「今回の作戦でな」
「そうなりましたか」
「うむ、とはいっても敵のことであるからだ」
しかも自分達が沈めた。
「弔うことはしないがな」
「ここで思いを寄せることはですか」
「しておくとしよう」
ここまで言ってだ、そのうえで。
チャーチルは自ら葉巻を出して先を切ったうえで火を点けた。その葉巻の味を堪能しつつその最後の女王に対して瞑目したのだった。
孤独の女王 完
2016・1・15
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