第一章
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だけの船にな」
「出撃なぞ出来ないというのに」
「いつだけだというのにな」
それでもというのだ。
「よくこの港まで来るものだ」
「どうしてそこまで必死なのか知りたいものだ」
「率いる艦隊もない戦艦だというのに」
「出撃して戦うことなぞゆめ物語だというのに」
それでもというのだ、彼等はこう言うのだった。
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