第二章
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私は彼女と一緒にダイナマンに夢中になった、王子メギドに。
二人でいつもダイナマンのことを話して王子メギドのことを考えていた、そうして一緒に楽しく過ごしていて。
実は私も彼氏がいた、けれど。
その彼氏の前にも王子メギドの写真を見ているとだ、こう言われた。
「それダイナマンの」
「そうなの、敵役のね」
「だよな、何でダイナマンじゃないんだよ」
「だって好きだから」
「それでか」
「そう、浮気してるのよ私」
「えっ、浮気!?」
私の今の言葉にだ、彼は笑って返した。
「御前今浮気してるのかよ」
「そうよ、こうしてね」
「王子メギドにか」
「そうしているのよ」
「それ浮気になるのか」
「なるでしょ、だって彼氏がいるのにね」
他に好きな人がいる、だからだ。
「これはスキャンダルよ」
「そうなるのか」
「そう、けれどあんた私が浮気してもいいの」
「それは浮気か?」
首を傾げさせながらの言葉だった。
「本当に」
「私はそう思うけれど」
「そんな浮気ならいいさ」
「あら、スキャンダルにはしないの」
「したいのならしろよ、俺もダイナマン嫌いじゃないけれどな」
「ダイナマンが好きなの?」
「ダイナブラックな」
彼の贔屓はこのキャラクターだった。
「あの格好良さに痺れるぜ」
「そういえば最近あんたの髪型」
「ああ、似合うか?」
そのダイナブラックの髪型にしていた。
「これな」
「あまりね」
私は彼に正直に返した。
「似合ってないわよ」
「おい、そう言うのか?」
「ありのまま言ったけれど」
「ありのまま過ぎるだろ、そんなに似合ってないか」
「あまり、よ」
全くとは言わなかった。実際にそう思ったから。
「そんなものじゃないの?まあ一番はね」
「王子メギドか」
「これからどうなるのかしら」
「さあな、最終回まで出られればいいな」
「出るでしょ」
私は自分の予想、もっと言えば願望を述べた。
「敵のメインの一人だし」
「よくあるだろ、最終回間際に死ぬとか」
「ああ、一騎打ちとかに負けて」
「そういうのじゃないのか?」
「それ確かによくあるけれど」
「だからな、若しかしたらな」
「最後まで出て欲しいわね」
私は心からこう願っていた、けれど話が進むにつれて。
変な、私が思うにはそうしたキャラクターの女将軍が出て来て王子を嵌めてだ、王子は入牢させられた。これには私はかなりショックを受けてだった。
彼女にだ、心配になって言った。
「王子どうなるかしら」
「それ言ったらこっちもよ」
「将軍も?」
「あの女将軍が出てからね」
「女将軍が目立って」
「何か陥れられそうよ」
このことを心から心配していた。
「そういうタイプでしょ、女将軍ゼノ
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