暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第44話「心の傷」
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は、体を癒してくれ。」

「....はい。」

  確かに、士郎さんの言うとおり僕は体を癒すのが先決だろう。
  魔法も使えなく、ちょっとした治癒魔法でも僕のリンカーコアが過剰に反応して激痛を迸らせる。...霊力で自然治癒を促進させるしかない今、安静にしておくべきだな。

「...当事者ではない僕は、君の今の気持ちがどんなのかは分からない。君自身も容易に理解はされたくないだろう。....だけど、辛ければ頼ってくれ。分かったかい?」

「.....はい。」

  僕の琴線に触れないように言葉を選んで気遣えてる時点で、士郎さんは十分に僕の気持ちを理解できてると思う。
  ...それでいて、理論や言葉では解決できない事は避けてくれている。
  それが、本当にありがたかった。







       =out side=





「(....あれ?優輝君、遅刻かな?)」

  月曜日、学校にて司はSHRの時間なのに優輝の席が空席なのに気付く。

「ほらー、皆座れー。SHRだぞー。」

  担任の先生がやってきて、SHRが始まる。

「...えっと、だ。皆に重要なお知らせがある。....皆は志導が来ていない事に気付いていると思うが....その志導が、先日事故に遭った。」

「え....!?」

  先生の言葉に、クラスの全員がざわめく。
  優輝はそこまで深くなくとも広く友好関係があったため、皆驚いたようだ。

「(嘘...!?一昨日、あんなに元気だったのに...!?)」

  司は、一昨日に会ったばかりなので、事故に遭ったのが信じられなかった。

「...兄妹揃って事故に遭い、志導の方は軽傷だったが....四年生の妹の方は.....。」

「っ....!?」

  今度は、ざわめく事も出来なかった。

「...っ、いや、なんでもない。..とにかく、志導は事故によって入院中だ。...なので、皆でお見舞いの手紙を次のLHRで書いてもらう。」

  失言だったのか、先生は誤魔化したが、全員今ので察してしまったようだ。
  先生の言葉に耳を傾ける事もできず、ただ人が死んだ事を実感できずにいた。

「.....連絡は以上だ。」

  自身も動揺して言わないべきだった事を言ってしまった先生は、さっさとSHRを終わらせ、教室を出て行った。

「(....嘘....?緋雪ちゃんが....?)」

  皆が沈黙する中、緋雪とも仲が良かった司は、信じられずにいた。

「(...嘘、嘘だよ...!きっと、緋雪ちゃんの教室では...!)」

  SHRと一時間目の間の休み時間を使って、司はすぐさま緋雪がいた教室へと向かった。





「ア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ