第83話
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レンは撃退じゃなくて”撃破”でもよかったのよ?あの時レンが内密に雇っている”協力員”も潜ませていたから、レンがその人に命じたら最低でも一人は確実に殺せたわよ♪」
カシウスにねぎらいの言葉をかけられたルークは苦笑し、レンは小悪魔な笑みを浮かべてその場にいる全員の表情を引き攣らせる言葉を口にした。
「このガキは……」
「レ、レンちゃ〜ん……」
「こんな滅茶苦茶腹黒い思い付きができるのに遊撃士をやっているのが不思議なくらいだな……」
「ハア……例えあの時”執行者”を殺せたとしても、それを知った”結社”からの”報復”で後でもっと悲惨な状況に陥る可能性がある事も考えて、執行者を殺していいと思っているのかしら?」
アガットはレンを睨み、ティータとフレンは疲れた表情をし、アーシアは溜息を吐いた後真剣な表情で指摘した。
「や〜ね♪そのくらいの事はわかっているわよ♪ただの冗談よ、じょ・う・だ・ん♪」
「暗殺者の銀さんを雇っているあんたが言うと冗談にならないわよ。」
「ハハ……というか”銀”もあの場にいたんだ。”執行者”達に自分の存在を悟られないように気配を隠し通すとはさすがは伝説の凶手だね……」
「”銀”だと……?ハア……遊撃士協会本部に手を回して”西風の旅団”どころかまさか”銀”まで雇っていたとはな……やれやれ、お前の行動は俺でも予測不能だな……」
笑顔で答えたレンにエステルはジト目で指摘し、ヨシュアは苦笑し、新たな事実を知ったカシウスは目を丸くした後疲れた表情で溜息を吐いた。
「フッ、カシウスの読みを翻す行動を取るとは将来が楽しみだな。」
「そう、ですか?むしろ、心配するべき、です。アニスとレン、似ている所が、ありますし。」
「ア、アハハ……た、確かによく考えてみたら普通の人達と比べると家族思いである事に関しては似ていますね……」
「それと家族を守る為なら手段を選ばない所とかもな……」
バダックの意見に指摘したアリエッタの答えを聞いたイオンは冷や汗をかいて苦笑し、イオンに続くようにルークは疲れた表情で呟いた。
「それと……異世界から来た二人も力を貸してくれて本当に感謝している。」
「気にしないで。私は友達を守る為に力を貸しただけだよ。」
「フン、お前達が作った僕への”貸し”は必ず倍にして返してもらうぞ。」
カシウスに感謝されたソフィは微笑み、リオンは鼻を鳴らし答えた。
「いや〜、何はともあれ今は皆が無事で良かったわい。アルセイユの改造がもっと早く終われば王都の危機にも駆けつけられたんじゃが……。思っていた以上に時間がかかってしまってのう。」
「そ、そういや……。どうしてアルセ
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