第83話
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相愛の共犯者というわけだ。」
「おぞましいことを言うなっ!」
「オリビエっ!」
オリビエとミュラー少佐が談笑しているとエステル達が駆け寄って来た。
「やあ、エステル君。ご苦労様だったねぇ。」
「ご苦労様じゃないわよ!一体、何がどうなっているわけ!?」
「どうしたもこうしたも、まあ、見た通りのまんまさ。帝国内で怪しげな陰謀が進行していたものだからね。ちょっと一芝居をうって出鼻を挫いてやったわけだ。」
「一芝居って……あんたね。」
オリビエの説明を聞いたエステルは先程までの出来事が全て”一芝居”であった事に呆れた表情をしていた。
「敵を欺くためにはまず味方からと言うからねぇ。君たちとの本気の交渉を経てあのタイミングでアルセイユが来る……。これが今回、ボクとカシウスさんが考え出したシナリオだったのさ。」
「や、やっぱり……」
「そうだと思いましたよ。」
真実を知ったエステルは疲れた表情で溜息を吐き、ヨシュアは苦笑していた。
「……ま、そういう事だ。」
「父さん〜っ!?」
自分達に近づいてきたカシウスをエステルは恨めし気に見つめた。
「そう恐い顔をするな。導力通信で聞いていたがなかなかの交渉ぶりだったぞ。おかげでアルセイユの登場が効果的に演出できたからな。」
「導力通信で聞いてたって……」
「まさか……あのアーティファクトで?」
カシウスの話を聞いたエステルは呆け、心当たりがあるシェラザードはオリビエに視線を向けた。
「おっと、シェラ君。それは言わないでくれたまえ。彼らに聞かれると少しばかり面倒だからね。」
「……何を白々しい。今さら隠したって遅いですわ。」
そしてオリビエが答えた時、ユリアとラッセル博士と共にケビン達――――”四輪の塔”に力を貸してくれた”星杯騎士団”の面々もやって来た。
「ケビンさん……!それにイオンさん達も……!」
「それにおじいちゃんも……!」
「…………………」
(ヨシュア……後少しだから、もう少しだけ待っててね……)
ケビン達の登場にエステルとティータが明るい表情をしている中、ヨシュアは複雑そうな表情でステラを見つめ、見つめられたステラは辛そうな様子でヨシュアを見つめ返していた。
「殿下……。王都での襲撃は聞きました。本当に……ご無事でよかった。」
「ごめんなさい……。心配をかけてしまいましたね。」
「ルークとレンもご苦労だったな……お前達のお陰で最悪の事態にならずにすんだ。」
「ハハ、リシャール大佐達もいたんだから俺達がいなくても大丈夫だった気がするけどな。」
「うふふ、
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