第80話
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ってヴァルターと共に納得し、パテル=マテルを呼ぶことを止めた。そしてブルブランはステッキを構えてヴァルター達と共に消えようとしていた。
「それでは諸君……我々はこれで失礼しよう。だが次なる試練は君たちの前に控えている。気を抜かないようにしたまえ。」
「次なる試練……」
「な、なによそれ!?」
「ふふ……すぐに分かるでしょう。それでは皆様、ご機嫌よう。」
エステル達に捨て台詞代わりに忠告を告げた執行者達は去って行った。
「あ……!」
「退いてくれたか……」
執行者達が撤退した事にエステルは声を上げ、ヨシュアは安堵の表情で溜息を吐いた。
「ふむ、これで猟兵どもも市街から撤退を始めるだろう。深追いができないのが残念だがまあ、贅沢は言うまい。」
「うん……って、それよりも!どうして大佐がこんな場所にいるわけ!?服役中じゃなかったの!?」
リシャールの意見に頷いたエステルだったが、すぐにリシャールがいる事に疑問を感じてジト目で訊ねた。
「だからもう大佐ではないんだが……まあいい。」
「とりあえず今はこの混乱を収めることが先決だ。君たちも手伝ってくれないか?」
「う、うん……それはもちろん。」
「まずは消火と怪我人の手当てをする必要がありそうですね。」
こうして……”結社”による王都侵攻作戦は辛くも食い止められた。エステル達は、軍の部隊と共に消火と混乱する市民へのフォローに回り……その内に、連絡を受けて駆けつけた他の仲間達とも合流する事できた後一通り落ち着くと謁見の間に集まった……………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ