第80話
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ーク達に訊ねた。
「ああ。王国全土の導力が使えない今の状況で、”結社”は次に何をするかを悟った父さんがその対策の為に俺達をここに配置したんだよ。」
「うふふ、そしてあわよくば襲撃して来た”執行者”達を捕えて”結社”の戦力を大幅に減らそうと考えて、”執行者”達を確実に撃退できるレン達を最後の砦にしたのよ♪」
「………………」
「フッ、さすがはカシウス。もはや奴の先読みの能力は神がかっていると言ってもおかしくないな。」
「つーか、冗談抜きでチート過ぎだろ……」
ルークとレンの説明を聞いたエステルは驚きのあまり口をパクパクさせ、バダックは口元に笑みを浮かべ、フレンは苦笑していた。
「”執行者”達もルークさん達との戦いで満身創痍の状態……拘束して、”結社”の戦力を大幅に低下させる絶好の機会ね。」
「へっ、どうやら年貢の納め時が来たようだな?」
アーシアの意見に続くように勝ち誇った笑みを浮かべて呟いたアガットはエステル達と共に武器を構え
「チッ、舐めやがって……!」
「……気に入らないわね……」
アーシアとアガットの言葉を聞いたヴァルターとユウナはそれぞれ不愉快そうな表情をした。
「……念の為に一応確認しておく。アリシア女王かクローゼの身柄を狙ったのは”教授”の指示か?」
「フフ、そうよ。各地の通信を部分的に回復させたみたいだけど……。どうやら教授はそれがお気に召されなかったらしくてね。あなたたちの苦しむ姿をもう少し見たいのだそうよ。」
「……っ……!ふ、ふざけんじゃないわよ!そんな事のために王都を襲わせたっていうの!?」
「……あの人らしい。」
「フン、悪趣味にもほどがあるぞ。」
ルシオラの説明を聞いたエステルは怒鳴り、ヨシュアは静かな表情で呟き、リオンは呆れた表情をしていた。
「―――で、それを引き受けた”執行者”達がまんまとパパの罠にはまったって事♪”剣帝”はいないようだけど、大方あの浮遊都市の攻略を任されているって所かしら?」
「……ええ、そうよ。―――それよりも、まさかもう勝ったつもりでいるのかしら?」
レンの問いかけに答えたユウナは不敵な笑みを浮かべて問いかけた。
「……どういう意味?」
「うふふ、グランセル市街は未だ猟兵達によって制圧されているのよ?そっちはどうするのかしら?」
ソフィの質問にユウナは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「ああ、その事。市街の方なら”パパじゃない別の人”が既に手を打ったわよ?―――ほら、ちょうど来たわよ。」
「えっ……!?」
レンの答えにエステルが驚いて仲間達と共に市街地の方に視線を向けたその時、市街地では驚くべき光
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