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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”六銃士”〜前篇
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る小回りやスピードを最大限に利用したんだろうね。」
「な、生身で”アハツェン”を破壊するって……!普通に考えてありえませんよ!?」
苦笑しながら答えたサラ教官の話を聞いたフィーは感心し、アリサは信じられない表情で声を上げた。
「相手が”普通”ならな。」
「その”六銃士”がエステルさん達みたいな”規格外”だったら話は別だよな?」
「アハハ……実際エステルさん達も生身で”アハツェン”を破壊していましたものね。」
アリサの言葉を聞いたユーシスは呆れた表情で答え、リィンとエマはそれぞれ苦笑していた。
「話を戻しますが……―――メサイア皇女。何故メルキアの皇女の貴女がメンフィルにいるかは一端置いておきまして……これからどうするおつもりですか?皇女がそのつもりならヴァイスさんと会わせる事は可能ですが。」
「……………………―――いえ、必要ありません。皆様のお話に出て来たお父様は転生していても私のお父様ではありませんから。お父様も私に会っても困惑するだけでしょう。」
プリネに尋ねられたメサイアは複雑そうな表情で黙り込んだ後静かな表情で答えた。
「へ……」
「ヴァイスさんがメサイア皇女の知っているヴァイスさんではないってどういう事ですか?」
メサイアの答えを聞いたリィンは首を傾げ、ツーヤは戸惑いの表情で尋ねた。そしてメサイアはリィン達に自分は転移門の事故の関係で並行世界の過去から来た事を説明した。
「過去………しかも”並行世界”ですか……」
「ひ、非常識な……」
「……まあ、セレーネという例を見なければ信じていなかっただろうな。」
「フフ、つくづく世界は不思議で溢れているな。」
「アハハ……でも、メサイア皇女は何故並行世界から来たとわかったんですか?」
事情を聞き終えたエリゼは目を丸くし、マキアスは疲れた表情をし、ラウラは静かな表情で答えて静かな笑みを浮かべているガイウスと共にセレーネを見つめ、セレーネは苦笑した後尋ねた。
「現在のメルキア帝国の歴史を調べた所お父様がメルキア皇帝であった事は間違いないのですが……―――正妃にリセル様を娶り、更にはお母様とフェルアノ様、そしてネネカ様を側室として娶っているのは私にとってはおかしいんです。私が知るお父様は正妃にリセル様、側室にはエイフェリア様を娶り、残りの多くのかつてメルキアと剣を交えて敗北した国の将や姫君は全て妾の扱いでしたから。ちなみに妾の数はお母様を含めて13人です。」
「ええっ!?め、妾が13人!?」
「信じられない程の好色男だな……」
「皇族なら側室や妾が多くいてもおかしくないと思いますが……さすがに全て合わせて15人は多すぎるよう
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