第98話
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保護し、その後戦争が終わるまで配給や街の警護等をしてくれた件かね?」
エステルの説明にリシャールは自分なりの推測をして、それが正解かを尋ねた。
「う〜ん……その事もあるけど、一番の理由はお母さんの命を救ってれた事かな?」
「奥さんの…………今は元気でいらっしゃるが、やはりロレント襲撃で怪我を?」
闇夜の眷属がレナの命の恩人と知ったリシャールは驚き、尋ねた。
「うん。お母さん、あたしを庇って崩れて来た瓦礫の下敷きになったの。………それをたまたま通りがかったリウイ…皇帝陛下達が瓦礫をどけてくれて、”闇の聖女”様とリフィアが治癒魔術を使って、死にそうになったお母さんの命を救ってくれたんだ。」
「そんな事が………フフ、それにしても”闇の聖女”殿とリフィア姫殿下直々の治療を受けれたなんて、それは光栄な事だよ。」
「やっぱりリフィア達って、凄い評価なの?」
一般的なリフィア達の評価が気になったエステルはリシャールに尋ねた。
「当然だよ。”覇王”リウイ皇帝陛下を始めとし、”戦妃”カーリアン殿、”空の覇者”ファーミシルス大将軍、”破壊の女神”シェラ将軍、”覇王の狼”ルース将軍、”闇の聖女”ペテレーネ殿に、ペテレーネ殿と同じ”聖女”で評されている”癒しの聖女”ティア皇女等、
メンフィルの皇族や武将は一般的に知られる”生ける伝説”だよ。」
「あはは……こうやって改めてリフィア達の事を聞くと、リフィア達が遠い存在に思えてしまうわ。」
「ハァ………遠い存在も何も、実際リフィア達は本当なら僕達なんかが一生に一度、その姿を拝めるかどうかわからない存在だよ?」
リシャールの話を聞いたエステルは苦笑し、その様子を見たヨシュアは呆れて溜息を吐いた。
「フフ……君はカシウスさんとはまた違った大物になりそうだな。…………さてと……付き合ってくれてありがとう。あまり公爵閣下を待たせるわけにはいかないから私はこれで失礼させてもらうよ。」
そう言って、リシャールはソファーから立ち上がった。
「あ……はい。」
「すみません、僕たちの方が話を聞かせてもらうばかりで……」
「いや、君たちは一番知りたかったことを教えてくれた。……これで未練はなくなったよ」
リシャール大佐は一端目を閉じた。
「え……?」
「それはどういう……」
「はは、近いうちにまた会う機会もあるだろう。その時には、カシウスさんとも一緒に話せるといいのだが……」
リシャールは意味深な言葉を残し、エステル達の元から去って行った。
「えーと……。今ここに居たのって本当にリシャール大佐だっけ?」
「あのね……なにを寝ぼけてるのさ。」
リシャー
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