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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第96話
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エステルとヨシュアから話を聞き終えたヒルダは真剣な表情で尋ねた。

「はい……そうなんです。女王様が本当に調子が悪かったらちょっと考え直しますけど……」

「それは問題ないでしょうが……。女王宮は、先ほどの特務兵によって24時間監視されている状況です。中に入れるのは、公爵閣下と大佐殿、そして身の回りの世話を仰せつかった私や侍女だけなのです。」

「ということは、やっぱり面会するのは難しそうね……」

女王に会うのがかなり難しい事をヒルダから聞いたエステルは溜息を吐いた。

「どうする、エステル?博士の伝言を、ヒルダ夫人に伝えてもらう手もあるけど……」

「うーん、でもやっぱり直接会って話がしたいかも……。デュナン公爵の狙いにリシャール大佐の真の目的……。リフィア達のはあくまでリフィア達の推測だし、まだ判らないことも多いしね。」

ヨシュアに尋ねられたエステルは唸った後、溜息を吐いた。

「今、『リフィア』という名前が出て来ましたが………」

一方ヒルダはエステルから出て来たある人物の名前を尋ねた。

「あ、はい。………どうしよう、ヨシュア?」

「ヒルダさんなら話してもいいと思うよ。」

「そうね。………実はあたし達、メンフィル大使に依頼をされて、リフィア達と旅をしているんです。」

「メンフィル大使………リウイ皇帝陛下から!?という事は先ほどの『リフィア』という方はやはり、リフィア殿下ですか………」

「後、第2皇女のプリネもいっしょに旅をしています。」

「プリネ姫まで………」

リフィア達と旅をしている事を知ったヒルダは驚いた。

「あ。やっぱり、リフィア達の事を知っているんだ?」

「………プリネ姫とは面識がありませんが、リフィア殿下とは何度か会った事があります。リウイ皇帝陛下という”王”が傍にいるのに関わらず自分なりの”王”を目指す独立独行な方で、自分の生まれを鼻にかけなく、常に民を思う素晴らしい跡継ぎだと私は思いました。プリネ姫も話に聞く所、リフィア殿下とはまた違った素晴らしい皇女であると聞きます。」

「あはは……リフィア達の評価って相変わらず凄い事ばっかり聞くわね。………とりあえずこの話は置いておいて、今は女王様に会う事ね。」

「……エステル殿、ヨシュア殿。私に少々考えがあります。晩餐会が終わったらまたここに来て頂けますか?」

「え、それって……」

「僕たちが女王陛下にお会いできる手段があるということでしょうか?」

ヒルダの提案にエステルは驚き、ヨシュアは尋ねた。

「そう考えて頂いても結構です。難しいかもしれませんが……試す価値があるかもしれません。ただ、いささか用意が必要なので晩餐会が
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