ソードアート・オンライン編
ー青眼の悪魔ー
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はそれを易々と躱し、刀を鞘へと納めるとグッと体を屈ませる。 クラウチングスタートのような低姿勢から、ダンっと力強く床を蹴る音がだけ響き、ユーリの姿が一瞬だけ掻き消えた。
「ーーう、オォォォ!!」
刹那の交差。 一条の閃光が悪魔の巨?を貫き、斬ーーッと音が遅れて響く。 音すらも置き去りにした神速の一太刀は、三段目のHPバーのほとんどを消し飛ばし、遂にグリーム・アイズのHPバーをラスト一本にまで減らした。 上向き、焦点の合わない眼を向けるグリーム・アイズへと黒白の剣にライトエフェクトを纏わせたキリトが突き進む。
「決めろ、キリト……!!」
「うおおおおおおおお!!」
防戦一方だったいままでの借りを返すが如く、両の剣による凄まじいラッシュが開始された。 右の剣で斬りはらい、間髪入れず左の突きが放たれる。 右、左、また右。 いつか見た〈二刀流〉の上位剣技〈スターバースト・ストリーム〉の斬撃が次々とグリーム・アイズの巨体を抉っていく。
「らあああああああ!!」
大きく吠えたキリトの最後の一撃が胸の中央を貫いた。 断末魔の悲鳴を上げ、天井を振り仰いだ悪魔の全身が硬直したーーと思った途端。
青い悪魔は、青い粒子となり爆散した。 部屋中にキラキラと光る粒が舞うなか、空では勝利した彼らを讃えるかのように黄金の文字が輝き、いくつものファンファーレが鳴り響いた。
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