第94話
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貴女達を負かしたら大人げない上、悪者でしょう?」
「む〜………なんか納得いかないんですけど………」
悪戯が成功したようなカーリアンの笑顔にエステルは唸った。
「フフ………でもこの私に一時とはいえ、本気を出させた事は誇るべき事よ。そんな貴女達に敬意を表して、最後に放った貴女の最高の技を全て受けてあげた訳♪」
「む〜………次に戦う時は絶対、本気状態で倒してやるわ!」
カーリアンの言葉を聞き、エステルはカーリアンを睨んで宣言した。
「楽しみにしているわ♪さて……と。そろそろ行くわね。」
「ロレントに帰るんですか?」
カーリアンの言葉を聞き、ヨシュアは尋ねた。
「まあ、普通ならそうする所なんだけど……ね。今年の王都は色々と起こりそうだから、もうちょっと滞在するつもりよ♪」
「それって………」
「……………」
カーリアンの答えを聞き、思い当たる事があるエステルは何かを言いかけたが、すぐに言うのをやめた。また、ヨシュアは複雑そうな表情をしていた。
「フフ………私の力を借りたいなら、いつでも私が泊まっているホテルの部屋に来なさい♪プリネ達には私が泊まっている部屋を伝えてあるわ。言ってくれれば、力を貸してあげるわ♪」
「ホント!?」
「リウイ皇帝陛下の許可もなく、そんな事をしていいんですか?」
カーリアンの申し出にエステルは表情を明るくし、ヨシュアは驚いた表情で尋ねた。
「な〜んで、この私がいちいちリウイの許可を取らなきゃなんないのよ。私がどうしようが私の勝手よ。」
ヨシュアの疑問にカーリアンは溜息を吐いて答えた。
「そういう問題じゃないと思うんですが……」
「本人がいいって言ってるんだから、いいじゃない!えっと……じゃあもし頼む時があったら、遠慮なくお願いするわね!」
カーリアンの答えに呆れて溜息を吐いているヨシュアにエステルは気にしないよう言った後、カーリアンに頼んだ。
「ええ。……じゃあね♪貴女達が私に声をかけるのを楽しみに待っているわ♪」
そしてカーリアンはエステル達にウインクをした後、アリーナから去って行った。その後、優勝者であるエステル達の表彰式が始まった。
「それではこれより、優勝チームに公爵閣下の祝福の言葉が贈られます。代表者、ジン・ヴァセック選手!どうぞ、前にお進みください」
「は。」
司会の言葉を聞き、ジンはデュナンに一礼してデュナンの前に出た。
「おお、近くで見ると本当に大きいのだなあ……。東方人というのは皆、そなたのように大きいのか?」
デュナンはジンの体の大きさを見て驚き、尋ねた。
「いや、自分は規格外ですな。幼き頃より、良く食
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