〜武術大会・決勝戦〜前篇
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破られた事にエステルは驚き、ヨシュアは作戦を考えた人物まで言い当てた事に驚いた。
「あなた達は絶対に優勝しないと駄目な理由があったのを知っていたから、最大の障害である私相手に無策で来るとは思わなかったからね〜。となると私の事をよく知っているリフィア達に対策を聞くぐらいだけど、リフィアは考えるにしても私の予想の斜め上の事を考えそうだし、エヴリーヌは論外。となると、残りはプリネって訳よ♪」
「………僕達の考えはお見通しと言う訳ですか………」
カーリアンの推測した事と早々に作戦が判明した事にヨシュアは苦い顔をして、答えた。
「ま、作戦自体は悪くないわよ。………でもその作戦の欠点に気付いているかしら?」
「え?」
カーリアンの言葉がわからず、エステルは首を傾げた。
「フフ………今、それを証明してあげるわ。………魔術発動♪」
そしてカーリアンはエステル達を魔力が籠った眼で見た。
「!!」
「くっ………」
カーリアンに見られたエステルとヨシュアは驚いたが、何も起こらなかった。
「おい、兄ちゃん!こっちは味方だぜ!?」
その時ジンの驚きの声が聞こえて来た。エステル達がジンの方を見ると、オリビエがジンに攻撃をしていて、ジンは必死で回避していた。
「オリビエ!?何やってんのよ、アイツは〜!!」
「エステル………多分、オリビエさんは今、カーリアンさんの眼を見たせいで混乱したんだと思う。」
「あ、あんですって〜!?」
ヨシュアの説明に驚いたエステルはカーリアンを見た。
「フフ………今の魔術は”淫魔の魅惑”って言う魔術で、性魔術でできる魔術の一つよ♪」
「性魔術?何ソレ??リフィアからはそんな魔術、聞いた事がなかったけど。」
カーリアンの説明を聞き、エステルは首を傾げた。
「お嬢ちゃんが知るにはまだ早いわよ♪」
「ちょ、ちょっと〜!!子供扱いしないでよ!」
からかうように言うカーリアンの言葉にエステルは怒った。
「フフ………私と会話をしていていいのかしら?」
「あ!呑気に会話をしている暇なんてなかった!………水の力よ…」
カーリアンに気付かされたエステルはオリビエの混乱を治すためにアーツを発動させようとしたが
「させないわよ!」
「あう!?」
カーリアンが一瞬でエステルに詰め寄り、放ったクラフト――双葉崩しでアーツの発動が妨害された。
「エステル!!……おぼ……」
「甘いっての!」
「ぐ!…………くはっ!?」
「ヨシュア!?」
エステルの危機にヨシュアはカーリアン背後に一瞬で移動してクラフトを放とうとしたが、カーリアンが振り向いて
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