第92話
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ィア達の手伝いをしているようなものじゃないかな?」
「………う〜ん……そうなのかな?あたしにとっては当然の事だったんだけど。」
ヨシュアの説明にエステルは考えこんだ後、首を傾げた。
「彼女達がリベールにとって救世主である事も関係しているだろうけど、異種族との交流はそんな簡単なものじゃないよ。エステルはそれを先頭に立って、異種族の人達と交流をしている所を今まで出会った人達に見せてたじゃないか。それって中々できるものじゃないと思うよ?」
「……そっか………要は今まで以上に闇夜の眷属の人達と仲良くなればいいって事ね!」
ヨシュアの説明に納得したエステルは笑顔で言った。
「後は明日の試合相手であるカーリアンさんには今出せる全ての力を見せる事が、カーリアンさんにとっての恩返しになると思うよ?リフィア達の話を聞いた感じ、カーリアンさんは戦う事が一番好きだそうだからね。」
「………よし!それを聞いたらさらにやる気が出て来たわ〜!あの時助けてくれたお陰で、あたしはここまで強くなった事をカーリアンに見せてやるわ〜!!」
「うん、そうだね。じゃあ、ホテルに戻ろうか。ミント達も首を長くして待っているだろうし。」
「そうね。」
そしてエステル達はベンチから離れて、ホテルに向かった。
「………ふう。大した事をしたつもりじゃなかったのに、あんな風に思われていたなんて……ね。なんだか、体がくすぐったいわ〜。」
エステル達が去った後、エステル達が座っていたベンチよりやや離れた木にもたれかかって、隠れて話を聞いていたカーリアンはエステル達を見送った後、苦笑していた。
(………にしても、あの子からな〜んか、知っている雰囲気があったのよね………確かあの雰囲気は……って、そんな事がある訳ないか。)
エステルから漂っていた僅かな雰囲気にカーリアンは”幻燐戦争”の戦友であったある2人の人物の顔が思い浮かんだが、すぐに自分の考えを否定した。
「……ま、何にせよ明日の試合が楽しみね♪大会が終わっても面白い事がありそうだし、今年はいろいろと楽しみね♪」
そして口元に笑みを浮かべたカーリアンはその場から去った。
そして翌日、エステル達はリフィア達と共にアリーナに向かった…………
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