第91話
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リベール通信社』……。おお、お前か!ずっと連絡を待ってたんだぜ。なに……今から?ああ、わかった。これからそっちで落ち合おう。」
「なになに、どうしたの?」
通信の内容が気になったエステルは尋ねた。
「ちょっとしたヤボ用でな。今から人に会うことになった。」
「大変ですね。もう日が落ちるのに……」
夕方から仕事に入るナイアルにヨシュアは驚いた。
「もともと俺は夜型でね。それを、あのマイペース娘の新人研修をしてるうちに、朝型に変えられちまったんだ……。って、そんな事はどうでもいいか。俺はこれから出かけるが、お前らはゆっくりしていけよ。」
「ん、わかったわ。お仕事、がんばってね」
「お前らも明日の試合、相手があの”戦妃”だろうと絶対に負けるんじゃねーぞ!」
エステル達に応援の言葉を贈ったナイアルは出かけて行った。
「さてと……あたしたちはどうしよっか?」
「そうだね……。とりあえずギルドに寄ってからホテルに帰るとしようか。ナイアルさんが調べてくれたことを報告しておいた方が良さそうだ。」
「ん、りょーかい。」
その後エステル達はギルドに向かって、エルナンに試合の事やナイアルから手に入れた情報を報告してギルドを出るとすでに日が暮れていた。
〜グランセル南街区〜
「わっ……。もうこんな時間だわ。」
「早くホテルに帰ったほうがよさそうだね。」
ギルドを出た時、すでに夜になっている事にエステルは驚き、ヨシュアは早くホテルに帰るよう提案した。
「おい、そこの君たち!」
その時、兵士達がエステル達に近付いて声をかけた。
「あれ……兵士さんたちどうしたの?」
兵士に声をかけられ、エステルは首を傾げて尋ねた。
「我々は巡回中の者だ。テロリスト対策の一環として本日から、夜間のパトロールを強化することになってな。」
「それに伴って、夜間は外出はなるべく控えてもらう事になった。君たちも、早く家に戻りたまえ。」
「夜間の外出を控えろって……ちょっと不便すぎるんじゃない?」
兵士達の言葉にエステルは顔を顰めて、文句を言った。
「これも上の決定なのでね。」
「申しわけないが従ってもらおう。ところで……君たちはどこに住んでいるのかね?」
「僕たちは、北街区にあるホテルに滞在しています。武術大会の期間中、そこに泊まっているので……」
「武術大会の期間中……。待てよ、君たちの顔、どこかで見たような気が……」
ヨシュアの説明を聞き、兵士の一人がエステル達の顔が見覚えのある顔と気付き、よく見た。
「ああっ!この子たち、武術大会の決勝に勝ち進んだ出場者じゃないか!」
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