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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第97話
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の存在だぞ……」
エリゼの説明を聞いたアリサは目を丸くした後微笑みながら男子達を見つめ、ガイウスは若干残念そうな表情をし、ユーシスは舌打ちをしてペガサスたちを睨み、ユーシスの言葉を聞いたリィンは冷や汗をかき、マキアスは呆れた。
「……見た感じ馬に乗った事がある人達なら操れるかもしれないけど、わたしは経験ないよ?」
「あ、私もです。」
「ぼ、僕も……」
フィーの疑問を聞いたエマとエリオットもそれぞれ申し出
「………お前は平民なのに乗馬の経験はあるのか?」
マキアスが申し出ていない事に気付いたユーシスは意外そうな表情で尋ね
「”平民なのに”は余計だ。父さんに乗馬クラブに連れていってもらって、そこで練習した事はあるからそちら程ではないが一応経験はある。」
ユーシスの質問に眉を顰めたマキアスはすぐに気を取り直して答えた。
「セレーネも乗馬経験は確かあるよね?」
「はい。乗馬も王族としてのたしなみでしたし。」
「ハハ……さすがだな。」
ツーヤに尋ねられて答えたセレーネの話を聞いたリィンは苦笑した。
「乗馬経験のない者は経験のある者の後ろに乗せてもらえ。」
「それじゃあ今から夕方までちゃんと乗りこなせるようにしっかりと練習しなさい。この後の予定は夕食を食べて明日に備えて寝るだけだから、たっぷりと練習していいわよ。」
「え……じゃあ前日に来た一番の理由はペガサスやグリフィンを乗りこなす事ですか?」
レーヴェとサラ教官の説明を聞いてある事に気付いたリィンは尋ねた。
「ああ。基本乗馬と変わらないが、さすがに空を飛ぶことになるのだから勝手が違うからな。練習は必要だ。」
「とは言っても乗馬経験があったら、1時間くらいで慣れるからそんなに心配いらないわよ。要は走る場所が空に変わっただけなんだから。」
「いやいやいやっ!?走る場所が空になったら全然違いますよ!」
「万が一落馬して空からまっさかさまになったら、冗談抜きで死ぬんですけど?」
サラ教官の言葉にマキアスは慌てた様子で反応し、アリサはジト目でサラ教官を見つめ
「アハハ……大丈夫ですよ。その子達はちゃんと訓練してありますから普通の馬に乗る感覚で乗れば、問題ないですよ。」
プリネは苦笑しながら答えた。
「ま、そういう訳だからせいぜい頑張りなさい〜。」
そしてサラ教官はその場から去り始め
「ちょ、ちょっとサラ教官!?」
「まさかケルディックのように酒場で酒を楽しむつもりですか?」
去り始めたサラ教官を見たエリオットは慌て、ラウラは呆れた表情で尋ね
「ふふっ、あんた達の想像に任せるわ♪あたしが教えなくても経験
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