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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第96話
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ーは首を傾げ、リィンは呆け、サラ教官は真剣な表情で頷いた後呟いた。



「へ……七耀教会が?」

「どういう事だろうか?」

サラ教官の言葉が気になったアリサは呆け、ラウラは不思議そうな表情で尋ねた。

「―――考えても御覧なさいよ。宗教は信者達や国による”寄付金”で成り立っているのよ?ただでさえ異世界の宗教が進出して来た事で信者の数を減らしているのに、そこでまた新たな宗教が出てきたらどうなると思う?」

「あ……!」

「なるほどな。要は”寄付金”が減る事だな。」

サラ教官に答えを促されて何かに気付いたエマは声を上げ、ユーシスは呆れた表情で答えを口にした。



「……寄付金が減ると不味いのか?」

意味があまりわかっていないガイウスは不思議そうな表情でリィン達を見回して尋ね

「まあ、七耀教会も教会の維持は勿論福祉施設の維持などの関係で物入りだからな。信者達による寄付金が減る事は正直嫌だろうな。」

ガイウスの疑問にマキアスは静かな表情で推測した。

「確かに異世界の宗教が現れるまで七耀教会が信者を独占状態だったから、これ以上宗教が増える事はあまり歓迎したくない事でしょうね。」

「うーん、僕達がいつもお世話になっている七耀教会がお金の事を気にしているなんて、正直ショックだけど……」

「神父の方達にも生活があるからな。聖職者でありながら金の心配をするなと言う方がむしろ酷というものだな……」

複雑そうな表情で言ったアリサの言葉にラウラは不安そうな表情をしているエリオットと共に答え

(後は”星杯騎士団”がどういう反応をするか、ね。)

サラ教官は真剣な表情で考え込んでいた。



「―――それと実際”風の女神(リィ・バナルシア)”教団がゼムリア大陸に進出しましたら、”風の女神(リィ・バナルシア)”を崇める騎士団まで進出してくるかもしれませんね。」

「”騎士団”だと?」

プリネの説明を聞いたラウラは眉を顰めて尋ねた。

「ええ、これはほぼ全ての宗教に言える事なんですがそれぞれの神を崇める総本山には”神官戦士”達によって結成されている”騎士団”が存在し、世界各地に派遣されているんです。」

「”神官戦士”ですか……」

「………そうなると国家間で戦争が起こった際、”力づく”で介入して来る可能性もあるという事か……」

ツーヤの説明を聞いたエマは真剣な表情になり、ユーシスは考え込んだ。



「あれ?でも”混沌の女神(アーライナ)”も”癒しの女神(イーリュン)”もそんな存在は聞いた事がないよ?」

その時ある事に気付いたエリオットは首を傾げて尋ねた。

「戦いを否定する”癒しの女神(イーリュン
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