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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第95話
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…?一体何者なのだ……?」
「それに”紅の魔女”って異名の方も気になりますが……」
納得した様子で呟いたサラ教官の言葉が気になったラウラは眉を顰め、エマは戸惑いの表情でサラ教官を見つめた。
「――――”嵐の剣神”、”紅の魔女”、”真銀の霊女”。エステルの紹介でクロスベルにある遊撃士協会に”傭兵”という形で雇われる事になった凄腕の傭兵達よ。特に”嵐の剣神”は”クロスベル真の守護者”と称えられているA級正遊撃士――――”風の剣聖”すら足元にも及ばないそうよ。」
「ええっ!?か、”風の剣聖”と言えば……!」
「カシウス准将の弟弟子に当たる方ですね……」
サラ教官の説明を聞いたリィンは驚き、エリゼは目を丸くし
「……サラ。その”嵐の剣神”って、もしかしてわたし達が帝都であったセリカって名前の剣士の事?」
ある事に気付いたフィーはサラ教官を見つめて尋ねた。
「あ……!」
「そ、そう言えばあの時エステルさん達と一緒に一瞬で多くの人形兵器や魔獣達を切り伏せた凄い剣士の人がいたな……!」
「”セリカ”……?―――――!サラ教官、まさかその”嵐の剣神”というのは我々が帝都で出会った……!」
「まるで女性のような美しい容姿をしていらっしゃった剣士の方ですね。」
セリカの事を思い出したエリオットは声を上げ、マキアスは驚きの表情になり、ラウラは真剣な表情でサラ教官を見つめ、セレーネは静かな表情で呟いた。
「ええ。”嵐の剣神セリカ・シルフィル”。さっきの話にあった”神殺しセリカ・シルフィル”と同一人物なんでしょ?」
サラ教官は頷いた後プリネとツーヤを見つめた。
「はい。”紅の魔女”レシェンテさんはセリカ様に仕えている”使徒”の一人です。」
「”使徒”………?」
プリネが言った聞きなれない言葉にガイウスは首を傾げたのを見たプリネはツーヤと共に”使徒”の説明をした。
「フム……要するにその”使徒”とやらは飛行船で聞かせてもらった”神格者”と似たような存在なのだな?」
「ええ。―――ちなみにあたしを含めたA班の皆さんも帝都で既にセリカさんの”使徒”の一人に出会ってますよ?」
ラウラの推測に頷いたツーヤは苦笑した。
「え……」
「ぼ、僕達が……?」
「一体誰なの?」
ツーヤの言葉にエリオットとマキアスは呆け、フィーは首を傾げ
「―――エクリア様です。あの方は事情があってしばらくイリーナ皇妃に仕える事となっていますが、本来の主はセリカ様なのです。」
エリゼが静かな表情で答えた。
「なっ!?エクリア様が……!?」
「まあ……!フフ、世間というのは狭
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