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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第94話
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ィーはそれぞれが決めた部屋に荷物を置き始め
「バレスタイン教官の言う通り、俺達が城の客室に泊まる事を陛下が許可しているのだから、臆する必要はあるまい。」
「うむ。修行中の我々が王城の客室を個人で使える等正直畏れ多いが、ここで断るのも我らの為に客室を手配してくれた陛下に失礼だしな。」
「お姉様!わたくしはお姉様と一緒のベッドで眠りたいのですが一緒の部屋でもよろしいですか……?」
「うん、別にいいよ。一緒のベッドで眠るなんて久しぶりだしね……」
「フフ、私が客室に泊まる事で城務めの方達が慌てないといいのですが……」
ユーシスとラウラは動じていない様子で、嬉しそうな表情をしているセレーネと共にツーヤ、苦笑するプリネはそれぞれが適当に決めた部屋に入って荷物を置き始め
「ハハ、貴族や皇族出身は全く動じていないのはさすがだよな……」
その様子を見ていたリィンは苦笑した後二人に続くように自分が泊まる部屋を適当に決めて荷物を置き始め、臆していたエリオット達もそれぞれ適当に部屋を決めてそれぞれの荷物を置き始めた。その後荷物を置いたリィン達はエリゼの先導である場所に向かっていると、メイド達がエリゼに話しかけて来た。
「申し訳ございません、エリゼ様!お客様をご案内中の所申し訳ないのですが、仕事でわからない事があってお尋ねしたい事がございまして……」
「少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「―――わかりました。皆様、少しの間だけお待ちください。」
メイド達に呼び止められたエリゼはメイド達に様々な指示を出していた。
「す、凄いわね、エリゼ……」
「う、うん……あのメイドさん達、どう見ても僕達より年上……というか相手が大人なのに、エリゼちゃん、ためらいもなく普通に指示をしているし、メイドさん達もエリゼちゃんに頭を下げて指示に従っているし……」
その光景を見ていたアリサとエリオットは驚き
「フッ、さすがは皇族の専属侍女長と言った所か。」
「恐らく侍女としては相当高い地位なのだろうな。」
「エリゼお姉様はメイド長のような存在なのでしょうね……」
ユーシスとラウラ、セレーネは感心した様子で見守り
「……あたしも一応専属侍女長なのに、どうして話しかけてこなかったんでしょう?」
「う〜ん、ツーヤは”伯爵”だから話しかけにくかったんだと思うわ。それにツーヤの場合はどちらかというと親衛隊長としてのイメージが強いし。」
不思議そうな表情で首を傾げているツーヤを見たプリネは苦笑した。
「そう言えば兵士達もエリゼに敬意をはらっていたね。」
「え、ええ……メイドさんならまだわかるのですが、どうして兵士の方
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