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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第92話
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」
中心部にある巨大な渦から放つ異様な雰囲気に気付いたガイウスは静かに呟いて考え込み、エマは真剣な表情で渦を見つめた。
「―――ここが一般開放されている異世界移動の転移門の間だ。俺やエリゼも何度もここを利用して異世界移動したよ。あの渦―――転移門によって異世界に行けるんだ。」
「え……じゃあ、あの渦に入れば異世界に……」
リィンの説明を聞いたアリサは呆けた表情で渦を見つめ
「”一般開放”という事は他にもあるのか?」
ある事が気になったラウラはエリゼに尋ね
「はい。皇族の方達が使う転移門は勿論、多くの兵士達を移動させる専用の転移門等、様々な用途の為に別の場所にも異世界移動ができる転移門があるんです。」
「なるほどな……」
エリゼの答えを聞いたユーシスは納得した様子で頷いた。
「それでどうやったら異世界に行けるの?」
「ふふっ、あたしが手本を見せてあげるわ。」
フィーの疑問を聞いたサラ教官は渦に近づいた。するとサラ教官の姿は消えた!
「ええっ!?」
「き、消えた……」
その様子を見ていたエリオットとマキアスは驚き
「フン、既にベルフェゴールやリザイラが転移しているのを何度も見ているのだから、今更驚く事もあるまい。」
ユーシスは鼻を鳴らした後堂々と歩いて渦に近づいてその場から消え、ユーシスに続くようにリィン達も次々と渦に近づいて、その場から消えた!
〜異世界”ディル・リフィーナ”・レスペレント地方・ブレアード迷宮最下層・異世界移動の間〜
「えっと……ここが異世界なんだよね?」
「どこかの建物の中なのかしら?」
異世界移動したエリオットとアリサは周囲を見回して戸惑い
「はい。ここは遥か昔にレスペレント地方に作られた地下迷宮――――”ブレアード迷宮”です。」
「”ブレアード迷宮”はレスペレント地方全土とアヴァタール地方の一部にも届いている大迷宮なんです。ちなみに今のこの階層は”ブレアード迷宮”の最下層―――地下100階です。」
「ち、地下100階!?」
「え、えっと……どうやって地上まで移動するんですか?」
プリネとツーヤの説明を聞いたマキアスは驚き、エマは表情を引き攣らせ
「まさか今から歩いて地上に行くんじゃないよね?」
「だとすると、相当時間がかかるだろうな……」
「100階も階段を登ったら、凄く疲れるでしょうね……」
ジト目のフィーに続くようにガイウスはその場で考え込み、セレーネは疲れた表情をした。
「ハハ、大丈夫だよ。ちゃんと地上とここを結んでいる転移門があるから、そこに行けばすぐに帝都ミルスに到着する
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