外伝〜鉱夫達の救出〜後篇
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俺達は依頼を遂行しているだけだ。感謝されるような事はしていないぞ。」
ゼノは腹を抱えて大声で笑った後口元に笑みを浮かべているレオニダスと共にエステルを見つめた。
「それでもよ。例え貴方達は仕事をしているだけのつもりでも、あたし達は貴方達のお陰で凄く助かっているんだから貴方達に感謝するのが人として当然の事でしょう?」
(フッ、”剣聖”の娘だけあって、普通の者達とは逸脱した考え方をしているのか、それとも天然で言っているのか、どちらだろうな?)
「(多分、あれは天然で言っているんやで。)―――ま、遊撃士に感謝されるなんて珍しい事はないし、嬢ちゃんの感謝は遠慮なく受け取って、ウチの姫にも嬢ちゃんが感謝していた事を伝えておくわ。そんじゃ、またな〜。」
「次に会う形がどんな形であれ、お前達と再びあいまみえる日が来る事を楽しみにしているぞ。」
そして二人はギルドから出て行った。
「行っちゃった……大陸最強の猟兵団に所属している猟兵だからどんな人達かと思っていたけど、”結社”の猟兵達と比べると、何か普通の人達だったわよね?」
「う、うん。”猟兵”って怖い人達ばかりだと思っていたけど、二人とも気さくで、協力的な人達だったよね?」
「まあ、強化プログラムで育成された”結社”の猟兵達を例えにするのはどうかと思うけど、恐らく彼らのような猟兵が”一流の猟兵”なんだろうね。」
「いかに引き受けた仕事をスムーズにこなすかを考え、”報酬”を支払って貰えるのなら例え宿敵である遊撃士とも共闘する………それを理解した上で、レンちゃんは”結社”に対する”切り札”として”一流の猟兵”である彼らを雇ったのでしょうね。」
ゼノとレオニダスの印象についての感想を言い合っているエステルとティータにヨシュアとアーシアは静かな表情で自身の推測を答えた。
「それ以前に遊撃士が猟兵を雇う事自体が色々と間違っているわよ………とにかく、これで一件落着ね。リッジもあなたたちも、今回はよく働いてくれたわ。これからもその調子で活躍を続けてちょうだい。」
「はい!」
「それと今回のことは既に査定をしてあるわ。支払を受けたいときは改めて報告してね。」
「うん!了解よ。」
そしてエステル達もギルドから出ようとしたその時、通信器が鳴り始めた。
「あら……こちら遊撃士協会、ロレント支部ですが……ああ!そちらも直ったんですね。ええ、こちらも先程直してもらったばかりです。……彼女達ですか?ええ、ちょうど目の前に……」
(あたし達……?)
(どうやら話がありそうだね。)
アイナの通信を聞いたエステル達は自分達に関係があると思い、ギルドを出るのを止めて受付に近づいて通信が終わるの
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