外伝〜鉱夫達の救出〜後篇
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ナさんの護衛ね。カシウスさんのご家族であるレナさんが”結社”に狙われる事は十分に考えられるから、今の状況で貴方達程の手練れがレナさんを護衛してくれることは正直ありがたいけど……ギルドとしてはできれば、最後まで護衛の際に発生する戦闘で民間人を巻き込んだりせずに仕事を終えて欲しいものね。」
ゼノの言葉を聞いたアイナは真剣な表情でゼノとレオニダスを見つめて呟き
「ま、そっちが心配しなくても”今回の依頼に限っては”可能な限りそっちの要望に沿ったやり方で護衛対象を守れってことやから、護衛の時に発生する戦闘の時も可能な限りは故意に民間人を巻き込んだりせんように配慮するつもりやで?しかも幸いにも俺達の護衛対象が住んでいる場所は街の郊外やから、護衛対象が街を訪れている間に狙われん限りは戦闘に民間人を巻き込む事はないと思うで。」
「……依頼人からのオーダーである事もそうだが、こちらとしても無闇に軍やギルドとやり合うような余計な手間をかけたくないと言うのが本音だ。”依頼”を請けたプロとして……そして大陸最強を誇る片割れの猟兵団に所属する猟兵として、依頼人のオーダーに応じるという当たり前の事をするのは当然の事だ。」
「……それを聞いて安心したわ。今回の件に対するせめてもの感謝の印として、王国軍の貴方達に対する対応の情報を提供するわ。」
ゼノとレオニダスの話を聞いて安堵の表情で溜息を吐いたアイナは真剣な表情で二人を見つめた。
「ほう〜?せっかくやし、聞かせてもらおうか。」
「……レナさんを護衛する際に故意に民間人を巻き込んだりなどはしない限り、例え貴方達を見つけても静観――――つまり、見て見ぬフリをするそうよ。勿論レナさんの護衛の依頼を終えた貴方達が帰国する際も事情聴取等で足止めするつもりもないとの事よ。」
「ハハ、それはええ事を聞いたな。つー事はギルドや軍の目を気にせずに護衛に集中できるし、帰りは変装とかせずに飛行船を使って堂々と帰れるな。」
「情報提供、感謝する。それでは俺達はこれで失礼させてもらう。」
「あ、待って!」
二人がギルドから出ようとするとエステルが呼び止めた。
「ん?まだ何かあるんか?」
「えっと………鉱山の人達やリッジさんを助ける時に手伝ってくれた事もそうだけど、お母さんを”結社”から守ってくれて本当にありがとう!お母さんを守ってくれているもう一人の猟兵の人にもあたしが感謝していたって事を伝えてね!」
二人を呼び止めたエステルは頭を下げて二人に感謝の言葉を送った。
「「………………」」
エステルの行動に二人は一瞬固まったが
「クク………ハハハハハハハッ!嬢ちゃん、遊撃士やのに猟兵の俺達に感謝するなんて変わっているな?」
「
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