外伝〜鉱夫達の救出〜後篇
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」
鉱山長の評価を聞いたエステルは恥ずかしそうな表情で謙遜していた。
「謙遜するこたぁねえぞ。こいつぁ、俺が感じた本当の話なんだからな。」
「謙遜というか……エステルの場合、本当に気づいてなさそうだけど。」
「えへへ、そうかも。」
「ふふ、ありえるわね。」
「む、むう……ほめられてるハズなのに何だか嬉しくないわね。」
しかし仲間達の評価を聞いたエステルは不満気な表情をした。
「誰しも自分自身の変化には気づき難しいものよ。少しずつ、時間をかけて変化していくものだから。」
「ああ、俺は久々だったから気づいたのかも知れねぇな。ともかく、遊撃士として立派な働きっぷりだったぜ。」
「エステルにヨシュア……そしてアーシアとティータちゃんまで……本当によくやってくれたわね。私もギルドの一員としてあなたたちを誇りに思うわ。」
「うん、どういたしまして。」
「これからもよろしくお願いします。」
「えへへ……」
「フフ、私達は当然の事をしただけよ。」
「それと………そちらのお二方も”他の依頼”を請けている最中だというのにエステル達に協力して頂きありがとうございました。」
エステル達を称賛したアイナは真剣な表情でゼノとレオニダスを見つめて感謝の言葉を送った。
「俺達のことは別に気にせんでええで。今回の件に対する”報酬”は既に依頼人から支払ってもらっているしな。むしろ良い運動にもなって、ちょうどよかったわ。」
「……俺達もお前達同様”プロ”としての仕事をこなしたまでだ。」
アイナの感謝の言葉に対してゼノは軽い調子で答え、レオニダスは静かな表情で答えた。
「さてと、まだきちんと礼もしてないのに悪いが……そろそろ鉱山の方に戻らせてもらうとするぜ。事故があった後とは言え、一応は操業を続けてるんでな。」
「あれ、そうなんだ。」
「ああ、上層の坑道でも十分仕事はできるからな。警備に来てくれた兄ちゃんによろしく言っておいてくれよ。あいつ、大丈夫だったのか?ひどくやられてたようだが……」
「ええ、あちこち痛めてるけど遊撃士にとってはかすり傷よ。もう意識を取り戻して今はホテルで休んでいるわ。」
「そうか……それなら一安心だな。そいじゃあ、これで失敬するぞ。まったく今日は助かったぜ。」
「親方さんも気を付けてね。」
「お仕事頑張ってください。」
「おう、またな。」
「――――さてと。俺達もお暇させてもらうで。”本来の仕事”はまだ続いているしな。」
鉱山長がギルドから出るとゼノもレオニダスと共にギルドから出ようとした。
「……”本来の仕事”―――レ
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