外伝〜鉱夫達の救出〜前篇
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ガ鉱山に向かい。鉱山の中に入って行った。
〜マルガ鉱山〜
「うう〜む……こりゃ参ったぞ。」
「あの、どうかしたの?」
エレベーターの前で唸っている様子の鉱夫が気になったエステルは鉱員に話しかけた。
「おお、誰かと思えば遊撃士の姉ちゃんか。いつぞやは世話になったねえ。」
「あはは、懐かしいわね。」
「七耀石の運搬に来て、落盤が起きた時のことだね。確かに懐かしい話だけど思い出話をしてる場合じゃないよ。」
「おっと、そうね。」
「ああ、実はエレベーターが動かなくなっちまってよ。坑道にいる親方たちと交替もできねえ状態なんだ。」
「確か坑道で何かの工事をしていたそうね?」
鉱夫の話を聞いたアーシアは自身が知るマルガ鉱山の状況を鉱員に確認した。
「ああ、例の落盤で開いた穴を塞ぐ作業をやってる所だったんだ。骨組みはもう入れちまったけど地盤を固める処理がまだでよう。」
「例の落盤で開いた穴って……」
「うん、僕らが来た時に魔獣の巣とつながった所だね。」
鉱夫の話を聞いたエステルとヨシュアはかつての出来事を思い出した。
「おう、そこの穴のことさ。あの後すぐ親方が、発破で埋めちまったんだが………魔獣の巣に繋がってる物騒な場所だからなぁ。きちんと工事しようってそういう話になったわけさ。」
「なるほど……それでリッジさんに警備を要請したんですか。」
「でも、そんな工事の最中に停止現象が発生したわけよね。……何も起きていないといいんだけど。」
「不味いわね……ここは下に降りて状況を確認た方がいいわ。」
状況が不味い事になっている可能性がある事にエステルは不安そうな表情をし、アーシアは真剣な表情で提案した。
「おう、もちろんそうして欲しいトコだが……でも、どうやって下に降りるつもりなんだ?肝心のエレベーターが動かねえんだぜ?」
「む、むう……そう言えばそうだったわね。」
「あれもオーブメントで駆動している機械だからね。」
「あ、あの……他に下に行く方法はないんですか?」
「何言ってやがる。あれば俺がとっくに使ってるぜ。」
「あう……そ、そーですね。」
自分の疑問に対して当然の正論を答えられたティータは疲れた表情で呟いた。
「でも、だからって諦める訳には行かないわ。こうしてる間も鉱夫さんは地下で待ってるんだから。」
「そうだね。ここはどうにかしないと……」
「すまねえが、知恵を貸してくれ。きっと親方たちも助けを待ってるはずだ。」
そしてエステル達はエレベーターに近づいて試しにスイッチを押したが何の反応もしなか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ