外伝〜ジェニス王立学園解放作戦〜
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今後、”結社”がこの学園に手出しすることはないと誓おう。それでは皆様―――お騒がせさま。」
エステルとアネラスに睨まれたカンパネルラは笑いながら謝罪した後、ギルバートと共に炎に包まれて消えた。
「ま、また……」
「逃げられちゃったねぇ……」
「今回は人質も助かったことだし、仕方がないでしょう。」
「”道化師カンパネルラ”……何とも得体の知れない少年だな。」
「……”結社”とやらにはどうやら予想以上の化物共が揃っているようだな。」
カンパネルラを逃がした事にエステルとアネラスが残念がっている中、ヨシュアは静かな表情で呟き、クルツと銀は重々しい様子を纏って呟いた。
「ええ……そうですね。ですが、彼の約束はある程度信用できると思います。」
「そうか……」
「まあ、心残りはあるけど……。これで一応、一件落着と言っていいのかな?」
「うん、いいんじゃないかな?」
「ピュイ♪」
エステルの言葉にアネラスとジークが頷いたその時
「―――どうやら共闘はここまでのようだな。」
銀はエステル達に背を向けた。
「銀……一つだけ聞きたい。”依頼人”からの”依頼”はまだ続いているのか?」
「無論だ。今回の依頼は特殊な依頼だが、”依頼人”の金払いはよくてな。少なくても”依頼人”が満足できる働きをしなくては”銀”の名折れだ。」
ヨシュアの質問に銀は口元に笑みを浮かべて答え
「金払いは良いって……レンちゃ―――ううん、”依頼人”は一体幾ら貴方に支払ったんですか?」
「――――10億ミラだ。」
「じゅ、10億ミラ〜〜〜〜!?」
「……レナさんの護衛をしている”西風の旅団”の猟兵達に支払った報酬の3倍以上か……それ程の莫大な報酬を支払ってまで”彼女”は君に一体何をさせようとしているのだ……?」
アネラスの質問に答えた銀の答えを聞いたエステルは驚き、クルツは重々しい様子を纏って呟いた後真剣な表情で銀に問いかけ
「クク、少なくてもお前達遊撃士協会の規約に違反するような内容の依頼はされていないから安心するがいい。」
銀は口元に笑みを浮かべて答えた後出入り口に向かって進み始めた。
「あ、待って!」
「……何だ?」
するとその時エステルが銀を呼び止めた。
「えっと……お母さんを結社の猟兵達から守ってくれてありがとう!例え守ってくれた人達が猟兵や暗殺者でも、あたし達にとって大切なお母さんを守ってくれた事に関しては感謝しているわ!」
「……それに関しては僕も感謝している。僕の第二の家族を守ってくれて、本当にありがとう。」
「ふふっ、暗殺者に感謝するとはおか
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