外伝〜ジェニス王立学園解放作戦〜
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
以上に巨大な組織らしい。今、リベールに来ているのもあくまで氷山の一角……。おそらくその影響力は大陸全土に及んでいるはずだ。フフ、さぞかし出世のしがいがあるに違いない。」
「なるほど……そういう発想もあるんだ。」
「何て言うか……いじましいまでの上昇志向ね。」
得意げに自分の未来予想図を語るギルバートの話を聞いたアネラスは目を丸くし、エステルは呆れた表情をしていた。
「黙りたまえッ!元々、リベールなんていう小国ごとき僕には狭すぎたのだッ!”身喰らう蛇”こそ僕が上り詰めるのに相応しい舞台ッ!君たちなどに邪魔はさせないッ!」
「まあ、せいぜい頑張ってと言いたいところだけど……。その子を掠ったところで出世の役には立たないと思うわよ?」
「フッ、どうやら君たちは何も知らないみたいだな……。この娘が、身分を隠したリベール王家の姫であることをッ!」
「だ、だから違うって言ってるじゃないですかぁ!」
エステルの忠告を否定したギルバートは得意げに叫ぶと、女子生徒は必死な様子で否定した。
「フッ……しらばっくれるのは止めたまえ。僕が聞いたところによると、その姫は細剣をよく使うそうだ。そして現在、フェンシング部の女生徒は君しかいないという……。ならば君以外にあり得まいッ!」
「そ、それって……」
ギルバートの話を聞いた女子生徒はギルバートが探している人物が誰であるかを悟ると信じられない表情をし
「はあ……何と言うか。」
「思い込み、ここに極まれりだね。」
「本当にお目出度い人だねぇ。」
エステルとヨシュアはそれぞれ呆れた表情でギルバートを見つめ、アネラスは苦笑していた。
「な、なんだその反応は……」
「あのねえ……。あんた、前にバレンヌ灯台で逮捕された時のことを覚えてないの?」
「わ、忘れるはずがないだろうッ!あの時のことを思い出すと今でも腸が煮えくり返るくらいだッ!」
「だったら僕たちに同行していた女子生徒のことも覚えていますよね?一応、面識もあったみたいですし。」
「……ああ、クローゼ君のことか。そういえば拘束した生徒の中には見かけなかったような……。………………………………。え”。」
ヨシュアの話を聞いたギルバートは自分が狙っていた人物が誰であるかをようやく悟ると表情を引き攣らせた。
「そういう事。灯台でもクローゼ、細剣を使っていたでしょ?」
「そういえば……。……い、いやッ!そんな馬鹿な事はありえない!ここまでやったのに無駄足だったなんてことは……」
「うーん……現実逃避を始めましたねぇ。」
「……哀れな。」
取り乱しているギルバ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ