外伝〜ジェニス王立学園解放作戦〜
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しらっといたけど……。ありゃあ、業を煮やしたら何をするか分からねえぞ。)
(うん、そっちは何とかする。)
「な、なあ……」
「それで、私達はどうすればいいのでしょう?」
エステル達とハンス達が小声で会話していると他の生徒達が話しかけた。
「あ、ゴメンゴメン。悪いんだけど、安全になるまでここで待っていてくれる?まだ外で戦闘が続いているから。」
「了解しました。
「ふう……もうカンベンして欲しいよ。」
「こ、心細いけどがんばって待ってます!」
「ごめん、なるべく早くケリをつけるつもりだから。ハンス、ジルさん、君たちも……」
「はいはい、分かってますって。下手に動いてあんたたちの足手まといにはならないわ。」
「ケリが付いたら来てくれ。その後の対応は俺たちがさせてもらうからさ。」
「うん、その時はよろしく。」
「それじゃあ、また後でね!」
その後エステル達は本校舎内に残っていた猟兵達を無力化した後2階にいた生徒達や学園長室にいたコリンズ学園長と受付の女性の確認をした後、中庭に出た。
〜中庭〜
「いや〜〜〜〜っ!」
「今の声……!」
「この方向は……学園の裏手からだ!」
突然聞こえてきた悲鳴を聞いたエステルは真剣な表情になり、ヨシュアは旧校舎に視線を向け
「リストの残りは1人……その人物ということか!」
「まだ首謀者が姿を現していない事からして、恐らく敗色が濃くなって来た事を悟った首謀者の仕業だろう。」
「急ぎましょう!」
クルツと銀の推測を聞いたアネラスは仲間達を促し、エステル達と共に急いで旧校舎に向かった。
〜旧校舎〜
「やはり君達か……」
エステル達が旧校舎に突入するとギルバートが一人の女子生徒を人質に待ち構えていた。
「ギルバート……あんた!」
「おっと、それ以上は近づかないでくれたまえ。このお嬢さんを傷付けたくなかったらな。」
「い、いやっ……」
エステル達に警告をしたギルバートは女子生徒に銃を突きつけた。
(あ……!クローゼの後輩の……)
(フェンシング部に所属している子だったね……)
「いつもいつも君たちは僕の邪魔ばかりしてくれる……。だがッ!今度ばかりはそうはさせないッ!この娘を手土産に、僕は”結社”の階段を上り詰めるのだからねッ!」
「へ……!?」
「…………」
自分達を睨んで叫んだギルバートの言葉の意味がわからなかったエステルが首を傾げている中、銀は気配を完全に消して空間の中に溶け込むように消えた。
「どうやら”身喰らう蛇”は想像
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