外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
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〜ジェニス王立学園〜
「「………………………………」」
学園に潜入したヨシュアと銀は近くの建物に身を隠し、中庭の様子をうかがった。中庭では猟兵や装甲獣、人形兵器達が見回りをしていた。
(……どうやら建物の裏手を移動した方がよさそうだ。あとは建物にいる人質と大体の敵戦力さえ掴めれば……)
そしてヨシュアは建物に付いている近くの窓から様子をうかがった。様子をうかがうと、男子寮の入口では2人の猟兵達が談笑していた。
(男子寮内の敵兵は2名……。銀、そちらには誰かいるのか?)
猟兵達の様子を確認したヨシュアは部屋に付いている窓から様子を窺っていた銀に訊ねた。
(男子生徒2人と負傷している用務員がベッドに寝かされている。―――あの様子では致命傷ではなかろう。)
(そうか……まずは一安心かな……銀、僕はクラブハウスと本校舎の様子を調べてくる。そちらは講堂と女子寮の様子を確認して来てもらってもいいか?)
(―――よかろう。合流地点は侵入地点だ。私は先に行くぞ。)
ヨシュアの小声の言葉に頷いた銀は空間の中に消えるように入り、ヨシュアは食堂・クラブハウスに向かおうとしたがかなりの距離があることにヨシュアは気づいた。
(……仕方ない。一気に駆け抜けるか。)
ヨシュアは神速のスピードで駆け抜けて、クラブハウスに身を隠した後、クラブハウス内の様子をうかがった。クラブハウス内には4人の猟兵達がいた。
(敵兵士は4名……。何か起こった時のための待機要員といったところか。もしかしたら2階には人質がいるかもしれない。)
クラブハウス内の様子をうかがったヨシュアは先を進んで、本校舎の学園長室の様子をうかがった。
〜学園長室〜
学園長室内ではコリンズ学園長がギルバートを睨んで問いかけた。
「ギルバート君……。一体どういうつもりだ。何故このような狼藉を働く?」
「フフ……目的は2つです。まず我々は、王国内に更なる混乱をもたらすよう上から指示されていましてね。そこで我が懐かしの母校を舞台に選ばせてもらったんですよ。」
「……変わったな、ギルバード君。学生時代の君はあんなにも熱心に政治への道を志していたのに……。いつから君の情熱は失われてしまったのかね?」
ギルバートの答えを聞いたコリンズ学園長は厳しい表情で問いかけた。
「理想は理想。現実とは醜いものですよ。ミラと権力こそ全て……。ダルモアの秘書をしていた時に僕はその真実を悟ったんです。いずれは市長を追い落として後釜に座るつもりでしたが……遊撃士どものおかげで目論見がパーになりましてね。そこで、別の形で権力を掴むことにしたのです。」
「愚かな……」
「ク
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