外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜前篇
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ってくれとの指示があったからな。お前達が望むのならば、学園を猟兵達から奪還するまでの間だけ力を貸してやってもいいぞ。」
「”依頼人”だと?一体誰がそのような依頼を出したのだ?」
銀の話が気になったバダックは真剣な表情で訊ねた。
「クク、お前達は今ある人物の依頼によって”西風の旅団”がリベール入りしている事は知っているか?」
「”西風の旅団”って………―――ちょ、ちょっと待って!?まさか貴方の依頼人ってレ――――いえ、”Ms.L”なの!?」
銀の答えを聞いて呆けたエステルだったがある事に気づくと信じられない表情で銀に訊ねた。
「ほう、今の話だけで全て気づくとはさすがは”剣聖”の娘と言った所か。―――ご名答だ。私は”西風の旅団”がレナ・ブライトの護衛の依頼を請け負っていなかった場合の”保険”としてのレナ・ブライトの護衛として雇われていてな。”西風の旅団”が依頼を請け負っている事を確認した後は”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”に接触して指示を仰げという事だったのだが……その”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”から自分の代わりにお前達に一度だけ私の力を貸してやって欲しいとの要請があった為、私の力を必要としている様子になったお前達に接触したという訳だ。」
「………………」
「あ、あのクソガキ……!猟兵達どころか、暗殺者まで雇っていたのかよ!?」
「レ、レンちゃ〜ん……」
「ハア……頭痛がして来たわ……」
「やれやれ……暗殺者を護衛にするなんて誰も思いつけないような事をよく思いついたもんだな、あの嬢ちゃんは……」
「まあ、普段は”狙う側”の暗殺者を護衛にする事は理にはかなっているけど……」
「母親を守る為だけに合法的に最高ランクの猟兵団に所属している猟兵達どころか伝説の暗殺者をも雇った事を知ったら、さすがのカシウスさんも度肝を抜かれるんじゃねぇのか?」
銀の話を聞いたエステルは驚きのあまり口をパクパクさせ、アガットは厳しい表情で、ティータとシェラザード、ジンとアーシアはそれぞれ疲れた表情でレンの顔を思い浮かべ、フレンは苦笑していた。
「あの娘は〜〜っ!”結社”の件が終わったら猟兵達を雇った事がバレた時に何で銀さんの事も話さなかった事も含めて絶対に叱ってやるんだから!」
「まあ、今はその話は置いて……ここは彼の申し出を素直に受けた方がいいと思う。僕にすら悟られずに僕達に近づいた彼の隠密能力を考えると彼の隠密能力は確実に僕より上だし、戦闘能力も恐らくだけど”執行者”クラスだと思うから、戦力不足の僕達にとっては心強い戦力なのは間違いないと思う。」
「そうだな………学園を解放する為には今は一人でも戦力が
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